いや よー降りまんなぁ 梅雨らしい梅雨 になりましたなぁ 今も降ってます 裏の川 増水してます もう水無月も下旬 天の水 地上に落ちて 天 水無月 梅雨さなか 瀬音きこゆる 山家かな ハプー作 さて 大峯奥駈道
第二日 吉野から山上ヶ岳へ 水分神社:みまくりじんじゃ 桃山時代 重文 民宿 出たんは7じすぎ 今日は舗装された車道を歩くトコも多い 急坂が続く 水分神社まで1時間 雨が降り出し 雨具を着る 世界遺産 歴史深い吉野山 いたるとこにさまざまな歴史解説の看板 曰く・・・ 源義経の家来のなんとかがここから矢を撃って・・・とか 後醍醐天皇のなんとかがなんとかしたとき・・・・とか 金峯山寺の僧兵になんとかの首がこの地に・・・とか そーゆーの読んでは 息ととのえ 登る 金峯神社までで2時間 ずーっと車道 そこから山道がはじまる で わき道への誘導看板 苔清水 西行庵 こっち→ と分岐してる 西行:さいぎょう は鎌倉期の歌人 ここ吉野の奥深い場所に3年 庵:いおりを結んで暮らし 大峯奥駈け を2度やってる また遺風をしたった芭蕉も 西行庵を訪ねてるとか・・・ 今日は8時間15分の歩行予定 先を急がんなん そやけど 大先達 西行の庵を見んと行くのは と そっちに 行ってしまうんですよねー なかには西行の木像が しずかに座ってる ねがわくば 花のもとにて 春 死なん その如月の 望月のころ 陰暦四月はじめ 73歳で逝った歌詠みのヒトは 谷川の水を汲んで この地にくらした その名水 苔清水:こけしみず を見る とくとくと 落つる岩間の 苔清水 汲みほすまでも なきすみかかな 西行 涸れず岩間を落ちる水 かぼそいまずしいささやかな わが庵:いおりであることよ と詠む 500年ののち この地を訪ねた芭蕉は その苔清水を見て 凍てとけて 筆に汲みほす 苔清水 露とくとく ためしに浮世 すすがばや と 詠む・・・・ 歌人 俳人 小説家・・・それらのヒトビトは 自然とそのなかに生きるヒトの生を どう言い止めるか そのことの名人上手である 画家 写真家・・・それらのヒトビトは 人の目を通して自然の美しさとはこう と描きとめる そのことの達人である もののあわれを知る のに よき先達はあらまほしきこと 先達の仕事を よくあじわうこと が 生きることの醍醐味 を知り かつ 悟道にいたる道 かと・・・ などと ここで1時間ほどの寄り道してしまう リアル=現実 に歩かんなん道は 8時間20分もある 早よーに 自分の足動かして 先を急がなあかんねん
杉の森 霧深くして 雨あがる ハプー作 舗装林道とも交わりながら 古道を行く 最初の山が 四寸岩山:しすんいわやま これがキッツイ登り もんのすごくキツイ登りで ひー 息があがる ハアハアハア 1235mの頂上についたんは 12:40 視界がひろがる 民宿で作ってもろた弁当で昼飯 マイウー♪ 青い山 みどり成したる 青海波:せいがいは ハプー作 登山の実際は 目の先1メートルを見て ひと足を出す それを ただただ ボーダイに くりかえす ときおり視線をあげて 10メートル先と 30メートル先を見て ルートを見つける 運針のように 小さい一歩を チクチクと重ねる 女人結界石:にょにんけっかいせき 山上ヶ岳 いまも女性の入山は禁止されてる これについては後述します 登山の実際 歩きながらする 禅のような行為 鳥声 風音 足音 息音 想念 ぐるぐるぐる シンドサそのものが たったひとつの芯になって それが たった今 ぎりぎりの 自分自身になり アタマの中が 白く 澄んで シンドサ 忘れる そこここに いろんな花が咲いている コアジサイ エゴノキ ゴヨウツツジ・・・ それら花々に 目を洗いながら ただただ歩を進める・・・ 吉野山 花のさかりは かぎりなし 青葉のおくも なほさかりにて 吉野山 去年:こぞの 枝折の道かへて まだ見ぬ方の 花をたずねむ 吉野山 梢の花を 見し日より 心は身にも 添はずなりにき 西行の3首
分け入っても 分け入っても 青い山 山頭火 峯入りや 一里おくれる 小山伏 芭蕉 もう18:30 行動開始から12時間 いくつもの峰を越え いくつもの峰を巻き どーやらあれが 山上ヶ岳 あそこに宿坊 今夜の宿 もう陽は西に深く傾いてる あせる ガイドブックのコースタイムよりも 大幅に遅れてる 前夜民宿から 山上ヶ岳の宿坊=東南院 に予約入れた シンパイしたはるやろ 到着遅延 を伝えたいが ケータイはつながらない
陽が落ちていく
この日の歩数は 2万5000歩 歩行距離 12キロ 山上ヶ岳宿坊に着いたのは 陽が落ちてのち うす闇のなか 7じ15ふんやった 若いお坊さん シンパイした と 風呂の用意してくれ 汗をながして身体ゆるめ 精進の夕飯をいただく ビールは許されてて プハァーッ♪
3杯めしを 食う
奥駈道4 修験道 |