1280度まであげる、東京ゼーゲル9番を完全に倒します。
陶器はふつー1250くらい。しかーも!高いところで時間をかける。
(ゼーゲル錐は磁器土で作られた温度を計る小指ほどの三角錐:何度で融けて倒れる
か番数で決まってる8番は1250、9番は1280、10番は1300。窯業いっぱんで使
う)
1000度までは3時間でかけあがり、そこから1280を7時間かける。
1200こえてからでも2時間。
この焼成と信楽の耐火度のある粘土のおかげで・・・
うちの品はやわらかい印象なのに→じょうぶです。
簡単に割れたりカケたりしない。
食後の洗い物はうちの中1と小4の息子に洗わせてますが、
洗い桶につっこんでガチャガチャ洗てもダイジョーブ。
それで簡単にカケるような品は家庭食器としては失格やと思てます。
もろい陶器もあることも事実です。
風合いを重んじすぎるあまり、低い温度で焼く、
もろい土で作った『茶陶みたいな食器』もあるんですね。
これマズいんですわ。手づくりの陶器=高くて割れやすい、と思われてしまう。
『手づくりの芸術』ってコトバに甘えてはいけないと思うんです。
美術的な要素はもちろんある。でも手で作った陶器=美術品ではない。
毎日つかうくらしの『道具』やねんから安くてじょうぶやないと・・・
ぼくはそー思もて仕事してますんで・・・
八風窯の品が「安くてじょうぶ」なのは上に書いたようなヒミツ、
努力と焼成技術の裏打ち、があるからなんです。
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