窯焚き続行、28日ひる1時に薪に切り替えて3〜4時間ごとに100度づつあがった窯も1000度の壁。
投げ込む薪の本数やタイミングをかえてじわじわとあげる。
29日ひる1時、大阪の四ツ橋のルームルーム陶芸教室のみなさん30名が到着したころはなんとか1000度。
4班にわかれてひとり5〜6本の薪をくべてもらい、窯詰めのようすなどお伝えする。この方達はこの夜、家の横の町営バンガローに宿泊して薪窯体験をたんのーされました。
希望者14名はカミさん指導の「藍の絞り染め」も。
八風窯ではこのように染職と陶芸が同時に体験でき、
設備のよい町営バンガローに宿泊して「手づくり工芸」にひたることができます。教室のみなさんの和気あいあいの小旅行。町場の陶芸教室の出稽古に絶好です〜♪
夜も窯のそばで朝まで陶芸談義。
このあたりで焚き口のやり方をかえる。
投げ込んだ薪の量に見合った空気を取り入れないと温度があがらない。だが外気を取りいれることは冷たい空気を送り込んで窯を冷やすことでもある。カネアイがムズカシー。
下の焚き口はたまった燠出(オキ)でふさがってきてるんで、下からの空気とりいれを捨てて、上の焚き口にフタしないで薪をつめる木蓋(キブタ)方式に変える。
これだと燠でもちあがった火床になげこまれた薪にあたためられた空気を横から送り込むことになる・・・そう思う。
薪を投げ込むと温度は下がる。
1000度のところに外気温とおんなし温度の木材が投入されるわけですから、水かけてるンとおんなし。
めらめら燃えて煙突から黒い煙りがモクモクでる。
このときも温度は下がり続ける。燃える時に水蒸気がいっぱい出るしね。薪が燃えつきたころからじりじりと温度上昇。
さっきの投入時点の温度よりすこし上がる・・・これが理想。なかなかこーはいきません。
薪投入後の温度下落、いっきに50度さがったりする。
温度上昇に転じても、投入時の温度に回復しないこともある。タイミングと薪の量ととりこむ空気量のカネアイ。
むずかしーです。
木蓋の利点は薪投入直後の温度下降を最小限(10〜15度)に押さえられること。それと還元状態を維持できること。酸化だと濃い緑のビードロが茶色になってしまう。
そう信じて8時間このやり方をつづける。
ぼくが仮眠してるあいだ長男、嶺(れん)にまかせると・・・1050度が安定してきた。
13才の若いエキスのおかげか?
木蓋が効いて来たのか?
薪に切り替えて丸3日は必要。
いまから寝て薪のあるだけ焚き切ることにする。
あしたのうちに終わるかなぁ〜!
あしたにつづくぅ〜♪
穴窯焼成の実際6 3晩目に突入ー!
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