|   ツボ:下絵は呉須(青)織部(緑)鉄(黒もしくは茶)、伝統的な下絵の色としてはこの3色しかありません。これらで絵を描き、そのあとで釉薬を掛けるのです
 から、釉薬の下に青・緑・黒はあります、なので下絵です。
 英語でも under glaze (釉藥) painting と言います。
    本焼(1200〜1300度)したものはもう食器として使えます。釉薬がガラスとして掛かっていますから水を通しませんし、素地も充分焼き締
 まって堅牢です。しかし下絵で出せる色は3色しかありません。下絵の3色で
 絵が納まるものはここまでで完成ですが赤などを使うとなると、さらに低火度
 の絵具で絵つけし、それを焼きつける上絵つけの工程が必要です。素焼・本焼
 で2回。さらに上絵の窯と3回焼くことになります。
    上絵は本焼して溶けた釉藥の上に絵を描くから上絵といいます。英語だとover glaze painting です。900度以下で焼きつけます。それ以上だと消えて
 しまいます。日常食器として使うためにまず1200〜1300度で本焼しその後に上
 絵することになるわけです。
    上絵のことを赤絵・あと絵・色絵ともいいます。赤絵というのは赤が代表的な色だから。あと絵は手順があとだから。色絵はたくさんの色数があるからです。
 金や銀、緑でも青味のつよい緑だとかさまざまな色味があります。
    ちょっとヤヤコシカッタですねー。   |