『★生き延びるための陶芸技法』 ふだん使いの家庭食器を 小規模な工房生産=手作り手描きで作って いまとこれからの時代を生き延びてゆくためには 数を作る技術/いらん手間をはぶく技術=コストさげる技術が必要です そのためには30年前にぼくが京都で習ったやり方をふくめ いまも業界の現場や陶芸教室や研修所/訓練校で教えている 『こーするのが当たり前』を疑ってかかり、大胆に組み替え、 個々の作り手にあった「今とこれからの技術」に変えないとマズイ。 生産性の低さを美的付加価値に置き換えて 値段に転化することはもうムズカシイと考えるからです。 妻子を養っていく男の仕事として『やきもの屋』を続けるには 生き延びるための陶芸技法と 生き延びるための営業力が ともにヒツヨー ------------------------------------------------ ★生き延びるための陶芸技法1 土揉みをしない ------------------------------------------------
うちはフツー土揉みしません 1個挽きでも棒挽きでも 土屋の土練機(真空はかかってない)から 出たそのままを切り糸で切って使う これでほとんど空気粒は入ってないですし 乾燥後の底の切れもない→土揉み不要 10キロの土揉みは15分ほどかかり 4本揉んだら1時間が土揉みにとられる 1時間あれば飯碗は30個水挽きできる 棒挽きなら20キロを半分に切って10キロづつ 砲弾型にととのえてロクロ天板にセット 土揉みしたら15分かかるとこが3分ですむ 中鉢を挽くとなると1日に10〜15本は 砲弾型にもみあげた土がいる 揉むか揉まないか 差はとても大きい 1個挽きなら7センチ角くらいの拍子木状に切ってから 手でねじ切って丸める 慣れると一回で分量ピッタリ この手順がいちばん速い ぼくが丸めると40分で110個 ---
★生き延びるための陶芸技法2 切立ち型の品は1個挽きする |