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『祈りの造形(かたち)1000』 成形編
『祈りの造形(かたち)』展示編
『祈りの造形(かたち)’03』 成形編 (2003年8月27日)


『祈りの造形(かたち)1000』 成形編

土の仏を1000体つくることになりました。

 

はじまりは、この4月に姫路の『書写の里工芸館』に家族と行きました。
そこで姫路出身の清水公照さん(故人)の「泥泥仏:どろどろぶつ」を
たくさん見ました。清水老師は自作の陶の仏をこう呼んでらしたんです。

奈良東大寺の管長さんだった清水老師は幼稚園の園児たちの紙粘土での
人形作りに触発されてこの『泥泥仏』を作りはじめられたんだそうですが、
志野・唐津・青磁・三彩・・いろんな陶芸家の窯で焼成された諸仏は
見ごたえのある造形力とあいまって、とても感銘をうけました。

いいなぁー、と思ってたんですが、ふと、思いつきました。
永遠の源の寺の町に住むみんなで作ったらどうかな!

ぼくが永源寺町にうつって10年。この間に2000人をこえる町民に陶芸体験を
していただきました。親子フォーラムや各種の研修で。ありがたいことです。

目をかがやかせて粘土ととりくむ子供たち、大人たちを見て
『あー手をうごかしてモノをつくることは人間の根源的なヨロコビなんだなぁ』との
思いを深くし、どこかで『馴れて』しまってる自分を感じて、教えられること大でし
た。

 



そして去年の暮れに小学生60人と干支の馬作りをしました。
ひとり3個づつ同じノウハウで作っても、どれも個性の出たおもしろい物。
「みんなちがって みんないい!」でした。
それで『祈りの造形(かたち)』というテーマで土の仏を一人3体づつ
3時間でつくるノウハウを考えだしました。

ことしは夏休みの学校体育館に集まってもらって、4ケ所で105人の町民が
『土の仏』をつくってくれて、今、315体。

ぼくの作と合わせて400体くらいを11/8,9,10の『森のe-クラフト展』で展示。
3つのうち1体は作ったヒトにお返しして、残りの2つは永源寺町の財産にします。

       

これを5年つづけて1000体になったら・・・きっと壮観。
人の手の力のすごさを見ていただくことになるでしょう。
そして土の仏というものにこめられた『思い』を見てもらえたら・・・

 


みんな楽しんでつくってくれた。 すごいでしょ。

 

釉薬をかけるモノ 焼〆るモノ 野焼きするモノ 穴窯で灰をかぶらせるモノ
さまざまに焼きます。やきものの技術は無名の陶工が伝えてくれたもの・・・
そのことへの感謝をぼくの『祈り』としてみんなの造形に重ねたい。

 


 

  ぼくももっといっぱい作ります。
  展示編『祈りの造形(かたち)’03』 成形編 (2003年8月27日) アップしました。見て下さい。

 

 

 




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