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 はじまりは、この4月に姫路の『書写の里工芸館』に家族と行きました。そこで姫路出身の清水公照さん(故人)の「泥泥仏:どろどろぶつ」を
 たくさん見ました。清水老師は自作の陶の仏をこう呼んでらしたんです。
 奈良東大寺の管長さんだった清水老師は幼稚園の園児たちの紙粘土での人形作りに触発されてこの『泥泥仏』を作りはじめられたんだそうですが、
 志野・唐津・青磁・三彩・・いろんな陶芸家の窯で焼成された諸仏は
 見ごたえのある造形力とあいまって、とても感銘をうけました。
 いいなぁー、と思ってたんですが、ふと、思いつきました。永遠の源の寺の町に住むみんなで作ったらどうかな!
 ぼくが永源寺町にうつって10年。この間に2000人をこえる町民に陶芸体験をしていただきました。親子フォーラムや各種の研修で。ありがたいことです。
 目をかがやかせて粘土ととりくむ子供たち、大人たちを見て『あー手をうごかしてモノをつくることは人間の根源的なヨロコビなんだなぁ』との
 思いを深くし、どこかで『馴れて』しまってる自分を感じて、教えられること大でし
 た。
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