さて、窯詰めです。
焚口からもぐりこんで奥の方には何を詰めるか・・・
こんなモンを詰めます。
備前土11種類と沖縄荒焼土など13種の土で作った花入れ片口など
うちの穴窯は焚き口から1,5メートルが火床。
その向こうは奥の煙道(えんどう:火が抜け煙突に続く)までさらに1,8メートル。5列の棚組をします。
いちばん奥は30×35センチ1枚の幅でせいぜい2段まで。
ワラを巻き付けて『緋だすき』
すくも(燻炭:いぶしたモミガラ)をまぶしたセンベイでマスキングして『ボタモチ抜け』
奥は温度あがらないし、灰がのっても融けないから低い温度で景色の出る土の品もんを詰める。
手前に何をどう置くかで灰の乗りが違うンで面白い『絵』になるように、景色を作れるように詰める。これ詰めルのも出すのも楽しいー♪
上まで棚を組んでも良い物は取れない。
がっちがちに詰め込んでも良い物は取れない。
下の段は高めにして火が通る空間、『火の道』を充分にとる。
奥から2列目は棚板2枚幅で3段組。
下の段は奥と同じ土の品。2段3段は信楽古陶土(そういう名前で売られてル土がある)の品を詰める。
今回は大阪の陶芸教室の人ら60人がこの土で作らはった品を詰める。大阪から運んでくるんで素焼きされてるけど、うちの品モンやったら奥/中/火前の品でふつーの厚さの品は素焼きしません。
これだけの数をあと4列の棚組で入れるとなると・・・
大きい皿にワラをしいてその上にセンベイ、その上に小さい皿、その上にぐい呑み・・・と組んで入れる。
それを景色が面白くなるように、前後上下左右に気を配って詰める。
この辺りでこの土やと灰がのっても融けない。
緋色にグレーの融けてない灰が被るか、緋色のみの景色のはず。おもしろくするために『ボタモチ抜け』で景色をつくる。
下は温度あがらへんから備前土など、うえは信楽古陶土の品もん
奥は寝っころがっての窯詰めですから身体、特に首と肩がこりますねー。なので・・・今日はここまで。
明日は中2列と火前と火床を詰めて、点火。
穴窯焼成の実際3 中/火前/火床の窯詰め
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