1828年7月28日 京都山城国 念仏僧 播隆上人 槍ヶ岳を開山 ぼくの槍ヶ岳開山=初登頂は 10月17日 あさ6じ 前夜16日夜 槍ヶ岳山荘の食事終え 就寝7じはん 6人部屋に3人 20代カップルと相部屋 眠る前の不安は・・・ 天気予報ははっきりせんなー 明日もガスまかれるかなー 降ってたアラレ もしもっと積もったらどー逃げよー 待機して雪が 溶けるのを待つべきかー それとも 早逃げ のほーがエエんかなー 槍ヶ岳 明日登れる状況なんやろかー 目が覚めた 5じ20ぷん 表の状況を 見定めるため 必要な完全装備を持って 部屋抜け出す まだみんな 起きてない あれっ! エントランス土間の机に一人 懐中電灯でガイドブック調べてる 早いですねー と 相手の顔を見ると 昨夕5じテント張ってた若者 派手な毛糸の帽子で それと分かる 外人 白人 日本語と英語チャンポンで話してみると あんまり寒くて眠れないんで小屋に避難 お金ないんでここ(土間の机)で夜明かしした 神奈川県藤沢から50ccのカブで10時間 沢渡:さわんどの駐車場に停めて上がってきた 富士山に登ったことがある ふと 外を見ると 夜明けの最初の光 が雲海の向うに!!!! その外人といっしょに 外に出ると 未明の澄み切った冷気 スカット晴れ渡っていて 左方向に 槍ヶ岳のシルエット!!! すぐ横に 黒々と巨大な岩塊 槍ヶ岳の穂先 きのうはガスで見えなかったのに その大きさ 黎明の薄明かりの中で 圧倒的な迫力 で その外人が 昨日の夕方に登ったとゆー ヘッドランプ持ってないんで 手持ちの懐中電灯で のぼったとゆー ほんま!? 山頂まで登れたん? 完全に? うん ハシゴのトコではかなり苦労したけど 登れた ガスで見えへんから登ったけど 見えてたら あんなアブナイことせーへんかった とゆー ならば と 5じ30ぷん ヘッドランプの灯りを頼りに 岩場にとりついた インナーフリース手袋 アウター岩場用手袋 空身 岩は乾いている そのくぼみにすこしく昨夜のアラレ クサリ ステップ ハシゴ には霧氷がついてる 夜が明ける 播隆上人の遺徳 善の鎖 にすがって山頂を目指す 山頂直下 最後のハシゴ↓ さすがに怖い 左腕でハシゴを抱きながら 一段一段 片足だけ引き上げ 一段一段 10畳ほどの山頂 明けつつあるけど 陽光いまだ だれもいない山頂 槍ヶ岳山頂の夜明け ぼくひとり 山頂の祠 その前に ある願いを願い 播隆上人の遺徳に 報恩の気持ち 念ずる 360度 北アルプスの黎明 すべてが 見えていた ゆっくりと 夜が明ける その朝の 最初の光の矢が とどく 峰峰 と 谷谷 に 黄金の矢 それらが しだいに 束になり 光 満ち 残っていた夜気を払い 3000mの その朝 が明けた 晴れた山 報われた朝 槍ヶ岳 目指すこと3度 山の神様からの ギフト なにがしか みなさまのお心に とどきましたでしょーか?
もしそーなら おじいさんっ! 山がっ 山が 燃えているわっ! 山の神様から この ギフト もらっちゃうと・・・ 山が やめられなくなります♪ 槍ヶ岳開山 10 |