もう6時間ほど この沢を 登ってる 下りてきた人 2人 同世代の女性 若い男の人 すれちがったのは 4時間前 この谷にいるのは ぼくひとりだけ 無言 自分の息の音 岩を踏みしめる音 踏みしめた大きい岩 グゴッ と 軋む 踏み崩した小さい岩 カラカラ と 乾いた音 はてしなく続く 岩でうめつくされた 狭い谷間 登り口=新穂高温泉から2000mの標高差を 登る 昼前には ガスが湧いてきて 稜線から 静かに下りてくる 背後の 飛騨側からのガスも 静かに上がってきて 白い谷間 白い気体に 埋めつくされて 岩壁に囲まれた 崩壊した岩の急坂 そこに ひとりだけ グゴッ カラカラ ハァハァハァハァ 2時間前から 白出:しらだしのコル=最低鞍部に建つ 穂高岳山荘の石積み 要塞のような防風壁 は見えている 右端に見える 風力発電の風車 3基? そのプロペラが まわったり とまったり そこまで 見えているのに 遠い グゴッ カラカラ ハァハァハァ なにがしか みなさまのお心に とどきましたでしょーか?
もしそーなら 甲斐駒の山容 すばらしい 来年は登ろう 南アルプスの 北部に位置する 甲斐駒が岳 その登り口は 台ヶ原クラフトの会場から15分♪ 今朝快晴 北に八ヶ岳 南に甲斐駒が岳 気温7度
槍ヶ岳開山 4 |