水挽きがすんだら1晩 乾かして・・・
ひずみのある物は口のトコまーるく修正して、
糸で切り取った底をトントンとたたいてへこます。
ま、やらんでもええけど安定をだすためです・・・
ほんで底まわり糸きりしたままやと角が立ちすぎなんで柔らかいうちに指で折り込んで・・・
単調にならんよーにリズムのある「押さえ」をする。
ヒツヨーなグラム数をはかって1個1個つくる『1個挽き』の利点は『削り』しなくっていいこと。
ソバチョコ・カップ、花入れ・・・まっすぐ立ち上がってる品もンや大きく無い花器などは『1個挽き』にむいてる。
2〜3日乾かして そこそこ乾いたら
2色の化粧土による絵付けです。
フツーの白化粧(水溶きトロトロの白い土)と、
この備前土のドベ(水挽きででるトロトロの土)に鉄(ベンガラ)をテキトーにまぜた黒化粧土の2色です。
白化粧の方は稲ワラの穂先きをまとめた刷毛
黒化粧の方はそこらの安モンの水彩筆
焼く時にワラを巻きつけて『緋だすき』の景色も加えるんで
押さえ目の絵にします。
ビアマグ=酒器ですから、あんまりカワイイ絵より
『大人っぽい気取り』の絵の方がいいかなと・・・
思いつくままアドリブきかせて即興的に・・・
『抽象的な水墨画』を土で描く・・・ってトコです。
えーと、5/16の昼に20個ばかり水挽きしたんです。
今日5/19に焼いて焼けんこと無いですね。
素焼き無し、いきなり本焼きです。
ま、あしたかあさってワラを巻き付けて窯詰めしますけど。
◎この仕事やと最短5日で焼き上がる・・・と覚えとこう。
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たくさんの失敗をふまえて、
どこまでギリギリの仕事ができるか、
ちゃんと読み込めてこそのプロやと思てます。
むやみやたらに手間と時間をかけるのが「手づくりの良さ」ではないのに、そんな風潮があり、そんな物言いで自作を語るヒトもいたはるんですわ・・・
内実がないのに『手づくりの芸術作品』を看板にする
『美術工芸品つくり』はぼくのやりたいこととちがうんですわ。
『良い工芸』をめざしてるんで、プロとして仕事して無用な権威主義、無用な手間ともに省いて値段をさげ、できるだけ普段のくらしのなかで使ってもらおう・・・とゆーのが、ぼくおよび八風窯のホーシンですー♪
あー、また演説してしもたー
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「ワラを巻き付けて窯詰め」につづくぅー♪
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