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 1週間前に作るための注意点の説明をしに八日市北小学校に行った。 注意点の説明、去年は黒板に書いただけやったけど、ことしはプリントして図解して全員にくばった。
  ○細かすぎるデザインは無理○使える色は8色だけ、単純化しよう
 ○楽しくおおらかに、針が見やすいように
 今日は昼から陶板時計の制作の本番。2クラス62人に2時間で作ってもらう。
 6年1組32人はぼくひとり、2組はカミさんとスタッフのK君の2名で指導。
 うまくいきました。去年の経験が物を云った。 事前説明が功を奏してみんな時計として使える、作りやすいデザインを用意してくれてましたから→指導がラクでした。
 やっぱりふだんの器つくりとは異なるメニューですから、やるたびに賢くなりますね。指導のポイント、運搬のノウハウ、子供たちへのうまい伝えかた方・・・場数ですね。
 プロとアマチュアの違いは場数のちがい。これぼくの持論です。
 場数をふめば格段に進歩する。
 大きい進歩が自覚できる体験はとても楽しい。今日はとても楽しく指導ができた。
 ところがこの「場数を踏む」ってことに大きな落とし穴が・・・ 
  
 
 絵を描く友だちの髪が目に入らないよう持ってるトコ
 ☆反省した点はというと みんなにやって見せるために、手近な男子生徒の時計を「君のんちょっと、やってイイ?」とことわったら、
 なんとなくたじろいではいたんやけど、あいまいにうなずいてくれたんで、
 彼の陶板を借りてすこしだけ色を塗り、竹串でリンカクを入れて見せた、
 彼のデザイン画のとうりに。
 こういう手順でやればウマく行くと、ごく1部分に色化粧土を塗り、竹串でリンカクを入れる『際立たせ方』をやって見せた。
 それでみんなよく理解してくれて手が動き始めたんやけど・・・しばらくして先生から
 「この子が計画した色とちがう色やから・・・と云うてるんですけど・・・」と声が。 それでぼくのやったところ消去して、裏表を返してやり直せるようにはしたんですが・・・あとで聞くところではその男子、ぼくがやったあとで涙ぐんでたと云うんですね。
 
 猛反省しました。
 
 おととしから今年で3回目のとりくみ。
 ぼくにとっては陶板時計の制作指導という『仕事』です。場数を踏んでどんどん賢くなってきました。
 でも教室にいるひとりひとりの12才の少女、少年にとっては『1回だけ経験する卒業のカタチ』やったんや・・・
 全部を『完全に』自分でやる。それを『卒業の記念』とする。 そこまで願ってくれる子供達がいるんや・・・そこまで思いをこめてくれる子供もいるんや・・・
    あなたたちの『思い』知りました・・・みんなみんなの陶板時計、
 みんなちがってみんないい。
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