報告します。オリベックス2002
行って来ました、オリベックス2002
出展料8万円。売り上げ7万円。
第一回やからシャーナイかなぁ。
多治見にできたセラミックパークMINOは・・・
建物本体価格90億!
現代美術館の収蔵品購入と周辺整備に40億!!
年間維持費が2億3千万!!!
だいじょーぶか岐阜県!
そのツケの一端をぼくらみたいな人間にまわさんよーに!
来年のオリベックスはちゃんと買う人を集客してください!
この椅子とテーブル・・・ほしいなぁ。
磯崎新(いそざきあらた)設計のセラミックパークMINOの
エントランスは橋が谷を渡って行く作り。
信楽のMIHOミュージアムや京都、東福寺の通天橋をホウフツさせる。
天井部にはさまざまな陶辺を埋め込んであり、
ながい距離の歩行を飽きさせない。
トンネルを抜けていきなり視界が開け、
谷をまたぐ建築の全容が見える。ここが3階。
紅葉する秋の木々の映る人工池に、浮かぶように茶室。
主として2階に「岐阜現代美術館」の展示室。
さらにレストランやミュージアムショップ。
1階が展示ホール。オリベックス2002会場。
3階、2階、1階はホワイエを下るエスカレーターで結ばれ
終止、人工池から流れ落ちる水をガラス越しに見る。
黒御影でできたこの人工の滝を流れる水は
遠目でみると雪が降ってるよう・・・
建物のどこをとっても間然するところが無い。
どこを見てもうつくしい。
かっこイイ。
地階の搬入ヤードもそのまんま
蜷川幸雄のシェークスピア劇の舞台に使えそう。
建築にひかれて来てるお客さんも多く、がんがんシャッター切ってましたね。
この建物の回遊性、迷路性がおもしろくって、みんな歩きまわってました。
この建築だけでも見に来る価値があり、美術館でやってた
「日本陶芸の展開」-現代陶芸の100年展もじつにいい展示でした。
明治期の個人作家の仕事がどう発展して現代陶芸にまでいたるか
じつにわかりやすい展示でした・・・
この展示のなかに京都の訓練校で同窓だった清水征博さん、
いや8代清水六兵衛さんというべきか、の現代陶芸作品がありました。
黒いマット釉をかけた箱、スリットをいれて窯のなかでの熔融で
変化するカタチをみせる作品。
さらにもうひとりの同窓生、前川俊一さんのヨーロッパ風の銀彩の
ポットやカップなどが生活陶芸の部屋とミュージアムショップに
ありました。
25年前の京都の訓練校で一年間、
いっしょにロクロを学んだわけですが・・・
そのとき専攻科にいた杉本さんはぼくといっしょに
一階のオリベックスで会場で自作を売っていたわけで・・・
25年前に場を共有した4人がはからずも「再会」したわけですが
「おんなし根から出ても・・・
いろんな有り様があるもんやなあ・・・」
と、杉本さんと2人で、ちょこっと嘆息しました。
出展60ブースあって佐賀、長崎からの窯元、
個人作家などが焼物を出展販売してたわけですが・・・
オリベックスの会場でおもしろい煎餅を見つけました。
『7つの釉薬が煎餅になった!』
瀬戸市・可児市・多治見市の3自治体合同のブースで
売ってた「瀬戸焼きせんべい」です。
瀬戸市の米屋さん/窯焼きさんたち4人が開発したこの煎餅、
7種類のやきものを表現してるんですが、上から時計まわりに
オリベ・茶色い煎餅に白い砂糖をぬり、はしっこに青ノリ
御深井(おふけ)・甘辛いしょうゆ味にゴマ ショウガ風味
志野・しょうゆベースに砂糖吹き付けで梅型
黄瀬戸・小判型で きなこ味
鉄釉・沖縄の紅芋を生地に入れた暗紫色の薄焼き
緑釉・抹茶をいれて暗緑色の薄焼き
古瀬戸・全面にびっしりトウガラシ 激辛!
おもしろいなー、
それぞれの焼物の特徴が出てるような気もするなー、
陶芸教室に持って行って食べればヒョーバンになるのなー。
と思いました。
しかし御深井(おふけ)だけはマイナーでマニアックすぎてワカランなー、
瀬戸では一般に通じるんかもしれんけど。
この煎餅のサイトを見つけました。
『瀬戸焼きせんべい』ここで買えます。
http://www.create45.com/otherproducts.html
以上、やきものが煎餅になったオハナシで
オリベックス2002の報告をおわります。
来年は頼むデ 実行委員会のみなさん!
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