『 光と風をみる山里 永源寺町 』 e-クラフトとは eigenji 町の風と光のなかで e(イー:良い)工芸を生み出そうと努力するものづくり達の ゆるやかなつながり ecological 生態系に配慮した earth conscious 地球にやさしい everyday use ふだんづかいの ethnic 風土に根ざした emotional 情感にひびいてくる ・・・そんなe工芸を ======== もう11月半ば 日に日に秋色が濃い びわ湖の東 鈴鹿山地の入り口 旧永源寺町 ことしの2月に 東近江市になってしもたけど・・・ 永源寺町=東近江市のやってるキャンプ場=『愛郷の森』 ここのバンガローを使って 毎年11月11日から5日間 永源寺在住のモノづくり=工芸家たちと展示会してます これが『森のe-クラフト展』です 5つのバンガローをめぐって見て行きましょう ここは染織と木工 山形県出身の小林朗 の家具や小物と 茨城県出身の中根里美 の布=マフラー/たぺすとりー 中根里美は結城紬で織り子3年 益子でさらに3年修行 木綿/ウール/紬を草木染め 地機で手織り 今回は紬(つむぎ=手だけで糸にする絹の糸)のみ 小林 朗は京都大原の工房ごろろんきで8年 12年前に永源寺で独立 店舗/個人住宅などの注文家具制作 木工の小物 CDラックなど ひいてある布は 縦糸が藍染め木綿 横糸が草木染めのウールの つづれ織りのタペストリー/卓布 次に紹介するバンガローは
12人泊れるおおきい2棟 ↓ 背の高い松が風にユ〜ラリ 白い雲がポッカリ 色づく林の木々 森に渡る風も ぼくらのおもてなし さ 入ってみましょう 長野県出身の野田浩二の染色 大阪府出身の渡辺徹夫の木工 沖縄県出身の阿波連永子の画/立体 渡辺さんの奥さんです すんごいモダンやのにくらしにとけ込む麻の布 和の空間で生き 洋の空間でも生きる布
野田さんトコの工房の名前は「風野工房」 そやから「風が見える布」がコンセプト 卓布/コースター/のれん/タペストリー 京都の嵯峨美の版画科から友禅の仕事につき そのあと 染め布の工房 風野工房を最初は土山町で 12年前に永源寺に移転 このスカットしたテーブルは 椰子の木=ビンロウジュの足に タガヤサンとゆー木の天板を組み合せた物 どちらもアジア原産 こんな山里での工芸展が 世界につながってる! 渡辺さんはこんなおもしろい家具も多いけど 奥さんのスケッチをいれた額絵の仕事もしたはります 沖縄出身の奥さんは すんごい絵を描かはりますからねー さて次はこのバンガローの・・・ 荒木佳代子の染色 藍染め 三重県在住やけど 染めの工房が永源寺町にあって鈴鹿の山の水で藍を染めたはる 安部俊夫の木工 近江八幡在住で工房が永源寺に 永源寺ダムの流木なんかもとりいれて作ったはる 高村晴美のステンドグラス 八日市在住 この森とバンガローでの展示を気に入って今年が初参加 ここ↑では 静岡県出身 近藤有治の木工 家具などの精度の高い指物 能登川出身 北川陽子の染色 能登川伝統の麻を現代に生かす 夏のもの とゆーイメージの麻織物を あたたかい麻の布 として染める どこかインドネシアのイカットを感じる モダンでエスニックな布 北川さんの織の工場はいま絣工房ファブリカとゆー名の展示場でときどき展示会も 次は↓6人用 バンガローの横にはテントがあって レンガ作りの炉があって 泊まったヒトたちは そこでバーベキュー ウチはバンガローのすぐそばなんで・・・ 『その匂い』をオカズにして ごはん食べてます 森のe-クラフト展↓ ぼくはこのテントの下とその横に野外展示 いちばん奥のバンガローへと人をみちびく役 三線を弾いたり お人が見えたら声を掛けたり 絵つけの実演をして やきもの作りの手順など説明 みんなヘェ〜とおもしろがってくれる 右うえの花器 岡山県の土屋さんから 備前焼の土をとりよせて うちの灯油の窯で焼きました ワラを巻き付けて焼くと 緋ダスキ ってゆー こんな景色がでるんですよ〜♪ ヘェ〜 とみんなはげしくヘェ〜ボタンをたたく♪ そのワラなんですけど モチ米のワラはダメなんです ウルチ米のワラやないと モチ米のワラは ウルチ米のワラより 低い温度で溶けてしまいますから〜♪ ヘェ〜ヘェ〜ヘェ〜ヘェ〜 すぐに満ヘェ〜になる ま 陶芸家っていっても ぼくは ストリート系の陶芸家=やきもん屋なんで 外/路上でやるほーが性にあってる さて奥に進むと・・・
ここのテント下でも実演 日野町在住の古道末吉の金工 神戸出身 鉄工関係の仕事から趣味でヘンなモノを作りはじめたら だんだん注文が来るようになって・・・注文仕事いっぱい いまやってるんは 窓の格子にする 真っ赤に焼いた 鉄棒の先を 葉っぱのカタチに 棒の表面を叩いて ねじり でこぼこさせ 表情をつける コークスに風送って何度も焼きながら この火の最高温度部分は・・・3000度! ヘェ〜! とぼくも みんなといっしょに はげしくヘェ〜ボタンをたたく♪ うちのやきもんは1300度 はるかに高いんやなー 鉄の仕事は バンガローの中には古道さんの仕事 鉄のフックや花器/キャンドルスタンドなど この↓花台の天板は ぼくらやきもん屋が窯で焼く時に使う カーボランダム=炭化窒素化硅素の棚板 釉薬が流れて使えなくなった棚板を廃物利用 おんもしろい〜♪ =========== 工芸は くるしみ多いこの世を ともに渡る暮らしの仲間 日々目にする永源寺の自然から栄養をもらって・・・ e(イー:良い)工芸を生み出そう ecological 生態系に配慮した earth conscious 地球にやさしい everyday use ふだんづかいの ethnic 風土に根ざした emotional 情感にひびいてくる ・・・そんなe工芸を ========= |