ある心やさしいオカーサンからこんなメールが・・・
3才の次男は本当にご飯を食べません。
もしも米飯の嫌いな次男の茶碗のそこに可愛い絵が描いてあったら
「もう少しで絵がみえるね。がんばってね」
と励ましながら、彼も楽しく食べられるのでは?
と思いつきました。
でも、私はどうも絵が内側にある物は選べないでいます。
染料が溶けだしそうで・・・。
そう思っている親御さんは多い筈だと思います。
これは作って下さる方の顔が見えないことからの不安なので、八風窯さんならクリアーできるはず。
・・・・・うんうんうんうん
そーかぁ 安心してください!
ウチだけでなく
すべてのやきものの
器の内側の絵は安全安心なんですよー♪
はい、これウチが作りはじめた こども飯碗 直径10,5センチ高さ6センチ
こどもの手と指があつかいやすいように考えた大きさ。
小鳥とはなびら 小鳥と双葉 コイノボリ イチゴ です。
大人の方も小鉢にするって良く買ってくださる。
内側にはこんな絵が・・・
双葉や花びら、コイと棹、イチゴ
内側にも絵があると楽しいはず
こどもたちもヨロコブはず
楽しくごはんを食べ
器をつかうのがうれしいはず
つかう、ちいさな手と指の感覚が研ぎすまされるはず
見る、 ちいさな目の中に美の基準がはぐくまれるはず
だから内側にも絵を描いてます。
ゼッタイ安全!ゼッタイ安心!
ウチだけやのーてすべてのやきものの絵付けから
使ってるうちに色の成分がとけだすってことは絶対にありません!
やきものに使う色/絵具って、鉄や銅、コバルトなどの酸化金属からつくるんですけど、もともと人畜無害。
この絵具は1200度〜1300度で焼かれて、ますます安定し、常温/電子レンジ加熱/オーブン加熱程度の低い温度で変化して溶けたりしない状態になって固定されてます。
さらーに!釉薬(うわぐすり=ガラス)の中に閉じこめられてるんですね〜♪
ご存じでしょうか、
原子力発電所から出る放射性廃棄物をどー処理するのか?
カレットにするとゆーんですが、ガラスの中にくるみ込む、
ガラスのなかに閉じ込めて、土中に埋めて保管するんですわ。
これが・・・
放射性廃棄物ってゆーもっともキケンな物を
環境に影響をおよぼさないカタチで保管するホーホー。
今現在の科学で考えうる、もっとも安全な処理方法。
釉薬(うわぐすり=ガラス)をかけて1200〜1300度で
焼いたやきものってこれと同じことをやってるワケです。
何千年もね。
すごいよね、こんな技術をぼくらに手渡してくれたムカシの陶工たちって・・・
金属から作った絵具だってもともと安全。
釉薬の原料だって灰と石の粉=天然素材/自然素材。
だからすごーく安全で安心なものですよ、
今のニッポンのやきものって♪
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なのにー、工業生産的陶磁器製造って負のイメージとそれを生み出す事実も、実は、かつてはあったんですわー。
とゆーのは、低い温度900〜1000度で焼くやきものの釉薬には作ってるヒトが長期間はたらくと有害な重金属を使ってた時代がかつて長くあって、むかしの陶工は職業病として鉛中毒やその他の重金属中毒になったそーなんです。
もういまはそんな原料は使われてません。
きっとそのイメージの残りカスがまだあって、
このオカーサンの不安を産みだしたんやろーなぁ・・・
これは全国陶磁器連盟(こんなん無いけど)あたりがちゃんと、心やさしいオカーサンたちの、たしかな理解と安心をつくる運動をしないとイケナイと思いまーす♪
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上の文を書くにあたって・・・
信楽窯業試験場のK技官と話して、裏打ちしてあります。
責任ある文なんで、ご疑念のある方はどうぞ重ねて御質問くださいませ。
こどもの飯碗 作り1 ぴよぴよ
につづく
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