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 むかし東沖野の 野原には ようけ野壷があった ほんでまた 年古うなった狐がよう悪さしたもんで ようけの人が 風呂と思わされて  その野壷に浸かったそうや ☆ 野壷:肥やしとして撒くためのふん尿を溜める所
 畑や田んぼのそばにある
     ・・・ぼく5年のとき・・・落ちたことあります
     ・・・秋の取り入れの終わった田んぼを走ってて・・・突然、地面のカンカクがなくなって
 ・・・あっ、と思った時には
     ・・・胸まで浸かってましたぁ♪・・・浅かったンがせめてもの救い〜♪
     ・・・親父の会社の秋のハイキングでのこと・・・親父の目の前で
 ・・・親父の同僚の目の前で
 ・・・親不孝な子ぉですねー♪
     ・・・胸までどっぷしとふん尿につかって・・・低い視線から『世界』をながめたとき
 ・・・確実に『人生観』が変わりましたね♪
     すべてのものごとは変化するあてになるものなどなにもない
 たったひとりこの世になげだされた存在
 ぼくはこれから『野壷に落ちた子』として生きよう
     かっこつけてももうおそい地上にちかい
 低い目線で
 ほんとうのこと見きわめて生きていこう
     いちびったら恥をかく そんなことを胸まで野壷につかって体得いたしましたぁ〜♪   狐2 |