やきもの屋として26年
独立してから19年
懐石料理の料理人がよろこぶ器と
家庭料理の器とはちがう
どちらの器だって作れる
どちらの用途にも応えたい・・・
やっとしぼりこむ
勇気がでた
家庭の料理をひろく受けとめる織部長皿
4枚ならべると抽象のアートみたい
ワカサギの唐揚げ 泳いでる?
家庭の料理は毎日毎日の命の糧
料理屋の料理みたいに「値段を取るための演出」はいらん
なんでもかんでも「ドチャッ」と盛れば良い
でも食材をオイシソーにひきたてる舞台やから・・・
朝のパンにはさむトマト/オリーブ/タマゴ
いろんな色を引き立てるパレットとしても使ってみよう
あーやこーや やるコト
それが器を使うヒトの 遊び、たのしみ、ヨロコビ、創造
そこらで買って来たカツオのタタキ
料理屋ならこれに
カツラ剥き、千六本のダイコンのケンをしいて
シソの花を飾り、まきまきのキュウリの飾り切り・・・
そーやってこそ みごとな懐石料理
まず「目で食べる」のが日本の料理のデントー
家庭の料理はそーやないやろ
エンドレスな主婦の仕事として、まずあって、
それが家族の健康と命を養ってる。
まず必要な栄養の確保
つぎにそのバランス
加えて味
それだけで充分すぎるほど充分
その上に
もしできるなら
・・・『美』を加えたい
家庭のうつわ4につづく
|