この一年ありがとうございました。
　自然農と言うものに取り組みはじめ１３年目。
人間として、自分の小ささにやっと気が付いたというところでしようか。
生きる営みと言うものは、連綿と繰り返されてきた積み重ねの上に存在している。
そして農と言うのも、　当然　人間一人の生涯だけで結果がでるわけではなく、何世代もの蓄積が必要なのだと、やっと気づきました。　
　今、椎茸の原木　コナラやクヌギがどんどん枯れていっています。　緑の山の中で茶色に変わった木が増えていっているのに気づいておられる方もあるでしょう。
私達の農園が毎年行なって来た　椎茸菌を原木に植え付ける作業も来年の１月が最後になるかも知れません。　（原木の椎茸が、食べられるのも後数年？）
　自然がどんどん変化する中、苦慮しています。　それでも今年は　皆様に冬の食卓を、少しでも暖かく、楽しいものにして頂けたらと、新しい取り組みも幾つか行っています。
　不耕起、無農薬、無肥料、草を生かし、草に生かされる　『三無草生』の農
　この冬はあっと驚く、食材をお届けできるかも・・・・

来る年が皆様にとって、幸楽多き年になりますように。

スローに生活（生きる）と言うことは、けっこう・・・・・
楽しいこと・・・・・

　〒５２９−１６３６　滋賀県蒲生郡日野町清田９７４
Natural balance for the earth　ニルギリ　ハーピーバレー農園　　 TEL＆FAX 0748-53-2251
  E-Mail:nilgiri1979@yahoo.co.jp　 http://www.t-craft.com/nilgiris

前略
お元気ですか。一年ぶりのお便りです。
十数年前　私達が農を始めた頃、亡き母や叔父は私達の農にたいする生意気な薀蓄を黙って、うなずきながら真顔で聞いてくれた。　その時の眼差しの意味が少しわかりかけてきた。

震災以降　日野も自然農の仲間が少し増え、彼らの話を真顔で聞ける自分がいる。そんな　歳になりました。　
今は、ただ黙ってエールを送りたい。

時間だけがただあわただしく過ぎ去って行く毎日、あれこれ気になる中で、『種』があります。
できるだけ自家採集でとおもいますが、なかなか難しいものです。
咲く花を大切に育てよう。やがて花は朽ちても生まれ行く命がある。永遠に続く連鎖に未来（たね）と言う意味を持つ。
先日　『モンサントの不自然な食べ物』が日野で上映されました。
関心を持ってほしいものです。

今年（昨年）の紅葉はやけに　きれいで・・・・
この美しい季節がゆっくりと味わえるような自分でありたい。
残された季節（とき）、心穏やかに過ごしたいものです。