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畑便り 2001年 |
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2001/9 私達は自然農の畑を育んでいます。 この夏はとてもきびしい季節になりました。 昨年の畝立てで、土を動かしましたから、一番不安定な時期を過ごす事になる と言うことを、実際に痛感いたしました。 やはり自然のバランスが、まだまだ整っていないのは当然です。 それでもやはり野菜は育てていきたいと思います。 この秋冬、短期的には少しの堆肥と膨軟化したもみ殻をほどこし、長期的には クローバとエン麦を輪作体系に組み込みます。 自然のバランスを少しづつ取り戻し、健全な姿にもどっていってくれることを 願いながら。 2001/10 自然農の畑を育み初めて1年半過ぎました。 つまり、春 夏 秋 冬 そして春 夏と・・・・・ その間 自然の巡りと言うものをどれほど知らなかった のか、 実感しました。半世紀近くも生を受け (200回ちかくのそれぞれ季節を通りこしてきたはずなに) 野花ひとつの、どんな芽が出て、葉の形 花の色 実の形 においはあるのかないのか、どのように枯れていくのか、 そして種の形は・・・等々 おまけに、月の満ち欠け 雲の様子 本当に長い間いろんな事 知らなかったのだ。知っていることのほうが少ないのだと ひょっとしてけっこう草花達も忙しく生きているのかもません。 というわけで、私たちも冬野菜の世話に追われています。 あっそうそう 日野の大澤邸(私達が借りている日野の家)に も白とピンクの山茶花が咲き、もみじも、もうすぐ紅葉する でしよう。 一度 日野の里で、お茶でもしましよう。 2001/11 今年から、米作りを始めました。6月末に田植えをしてから、約135日、 11月7日に稲刈りを終えました。 冬の間に準備はしておいたものの、その間、草刈り一回 無肥料 耕さずです。 初めての米作り、田植えを終えたときは、うまく育ってくれるか不安でいっぱいでし た。夏の間の気象条件も良く、10月半ばには穂もずっしりと重く、見事に頭を垂れ てくれました。しっかりと黄金色に育った稲を、ザックザックと気持ちの良い音をた てて刈り取ることができました。 周りの経験ある年寄り達は、私達の心配をよそにけっこう楽しんで見ていたように思 います。彼らはおそらく知っていたのです。よほどのことがない限り、稲は育つ、強 い作物であることを・・・・・・ そして今稲は“はさ”に賭けられています。稲の持つ最後のエネルギーを穂に寄せる ために。 12月に入る頃に、脱穀、もみどおし、唐箕、もみすり、精米と進めていきます。 PS 「米作りは今年で最後だ!」と言う声を今年もまた、あちこちで聞きます。 寂しい気もします。今の米作りの現状を知れば知るほど何も言えません。 何故こうなったのかも、本当は経験あるお年寄りが一番よく知っている のかも知れません。 2001/12 今年一年、ありがとうございました。 過ぎ去った季節、季節と その自然に育まれた野菜達を食べて頂いた方々に感謝いた します。 冬の畑・・・私は好きです。 季節の中で一番 土の顔が視られる時だからです。 1月にもなれば、土の力強ささえ感じます。 やがて、吹き出す数知れぬ生き物たちの、寝息が聞こえてきそうです。 PS 初めての米づくり、 周りの人達の手助けもあり、無事12月4日 玄米になりました。 特に脱穀、通し、とうみ、もみすりは、経験のない私達には、 お年寄りの知恵なしにはできなかったと、思います。 『今年の米作りは、まぐれ(天候がよかったこと)』とも言われています。 そんなニルギリナチュラルファームの初めてのお米(ひのひかり)少しですが 御試食して頂ければ幸いです。 来る年のご家族のご健康とご多幸をお祈りしつつ、お届けいたします。 最新 バックナンバー 2002年畑便り 2001年畑便り 2000年畑便り |
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