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畑便り 2002年 |
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2002・12/26 毎回、お送りする野菜の説明が必要なのでしようが、いろいろの事情でお届け する品が、収穫の時しか決まらないという事もあって書けないでいます。 今回は、大根とさつまいもの話です。私達がいつもお届けしている大根は、『白秋』 という白首の大根です。今市場に出回っている大根は、扱いやすい、形が整っている 等、市場性 梱包 配送の利便性等から、青首大根がほとんどです。でも味、香り、 やわらかさ等からも冬はやはり白首大根でしよう。 今回お届けするのは、“山田ねずみ”と“カザフ辛み大根”です。 山田ねずみは、滋賀県湖南地方特産で、漬物用として一時だけ市場に出回る 短根、白首、尻丸 の大根ですが、現在の日本の大根では一番柔らかく、葉も 食べられます。そしてカザフ辛み大根は、ワサビの香りがほんのりする中辛の 小型青首丸大根です。 さつまいもは、今回のは『なると金時』という種類です。 さつまいもは寒さに弱く保存が難しいのですが、この種類は比較的長持ちします。 土を洗わないで、1つずつ新聞に包んで冷蔵庫の上、台所等暖かい場所に置くとよい そうです。でも今年は収穫時に悪天候が続いたので、できるだけ早く食べて下さい。 今回が2002年最後の配達となります。 この一年本当にありがとうございました。 尚、2003年1月2日の配達はお休みさせて頂きます。 来る年2003年が皆様とって良き年になりますよう。 山田ねずみ・・・・ 細く切りサラダ おろし大根にしてもほどよい辛みで 煮物にも使えて 絶品です。葉も柔らかく汁の実、サッと湯がいて、水気を絞り細かく刻み ジャコをゴマ油でいため大根の葉を入れ酒、醤油 みりんで味をつけ最後 にゴマを入れ、ふりかけのように仕上げます。 カザフ辛み大根・・・ 皮ごとおろして、そばの薬味、大根おろしでご利用下さい。 グリーンの色が鮮やかです。 * 絵 内山様 2002・12 今年のお米は2年目のジンクス? 去年から、クローバーも麦も蒔いて、しっかり準備をしたつもりだったのに、苗づくり、田植 えの時期、水不足 モグラ ・・・・・ 私はこの秋、ボー然と稲と田んぼを見つめていた。『来年は・・・・・』 『“百姓の来年”というねん。』とポンと肩をたたいて日頃お世話になっている従兄が言った。 『いろいろ経験して・・・まぁーゆっくりやって!』 そんな訳で、今年は稲刈りもせず、ひたすらわずかに実った穂をもぎとり なんとか来年につなげる種もみを収穫することができた程度で、残念ながら 皆様にお届けすることはできません。ごめんなさい! 『百姓の来年』とても含蓄のある言葉です。 農にたずさわる者、私もいつもいろんな作物にチャレンジしています。 でも、自然はとても雄大で計り知れず、種を蒔く時期、場所、その年の気候等 いろんな条件によって成果は決して約束されたものではありません。 しかし、生産者も消費者も農産物をいつも一定の確定された状態、あって当たり前の状態にす ることを望みます。それを一見可能にしたようなものが、日本の現代農業かも知れません。 でもそれが多くの食の感動を失ってしまう不幸とつながっているとも言えるのではないでしょ うか。 『チャレンジと努力』の結果は数ヶ月、数年先にしか分からない。そしてそれが無惨な結果と なったとしても、また次の年のチャンスに、こりずにトライする『百姓の意気』とか、この仕事に たいする『夢と希望』とか、あらゆるものが、この言葉のなかにふくまれている。 私はなるほどと、思わず微笑み、感銘を受けました。 「あきらめない」そしていつも次のチャンスを どうかそんな農にたずさわる者の心を理解して末長くおつき合い下さい。 次なる食の感動をお互い得るために。よろしくお願いします。 『百姓の来年』 GOOD LUCK! 2002/12 いつもありがとうございます。 3年目ニルギリの自然農の畑、まだまだ野菜が健やかに育っていける 環境を整えるのに、精いっぱいのところがあって、いろいろお伝え しなければならない事があるのですが、言葉不足で本当にすみません。 今年も、冬野菜いろいろ種を蒔いてみたのです。 土の中の力は、少しずつ力強い息吹を感じていますが、まだ葉ものは あちこちで、ポッンと昨年のこぼれ種の自然生えが、大きく成長している 姿が見える程度で、まだ少し時の積み重ねが必要なようです。 成長が本当にゆっくりのようです。 したがって私達がお届けできる 野菜も、間引き菜状態、今『スローフード』なるものが見直され? 流行言葉のようになっていますが、そんなふうに私達のお届けする野菜が 理解されるような『文化』?は、まだまだ遠いことかも知れませんね。 提案 水菜(そのまま) ブライトライト(あく抜きをしてから)等の小さな 間引き菜は私達がお届けしているハーブの、ルッコラやイタリアンパセリ、 グリーンマスタード、ディル、等と一緒にグリーンサラダに、またお汁の 浮き実にしてみてください。 ハーブの効用は食欲増進の他にいろいろ薬効があります。 イタリアンパセリ 殺菌消毒、利尿作用 ルッコラ 胡麻の風味 ビタミンA,Cが豊富 グリーンマスタード 消化作用 ディル 消化促進、整腸作用 鎮静作用 また、気づかれた料理法、アイデア等があればお聞かせ下さい。 よろしくお願いします。 2002/10 どこの農家でもこの夏はカボチャがたくさん取れた そうです。 少々うんざりされているそうです。 我が、ニルギリ ハッピーバレー農園でもこの夏は かぼちゃを、たくさん収穫することができました。 嬉しい限りです。自然農でたくさん収穫できると いうことは『たくさん食べなさい!』という 自然の教えだと思います。 そしてこの秋は、さつまいも大収穫となりました。 この夏の暑さで、傷んだ身体と心をきっと癒してくれるのだと思います。 2002/4 『百姓は一生手習い』と老いた母がよく言います。 そうです!種まきのチャンスはワンシーズンにワンチャンスなのです! 考えてみれば、たとえば・・・15歳で百姓を始め現在83歳 68年間 もの間に米を作るチャンスは、たったの68回なのです。 ケーキ作りは焼き上がりで失敗だと思えば、また材料をそろえ (けっこう面倒だけれど・・・)焼き直すことができます。 芽が出なかったり、育たなかったりすると、その時点であきらめなければ ならない事があり、次の季節を待ちます。 こいうことは、どの分野でも多かれ少なかれ、あることかもしれませんが。 “・・・どき”とはよく言ったものです。 チャンスを見極めるのは大変なことです。経験 知識それにもろもろの事情 が重なり合った中から実行するのですから・・・そんな事をぼんやり考えて いるうちに、食べるということも同じでは・・・ (その人が一生に食べる量というのは生まれた時から決まっていると言う事 を聞いたことがあります。) だから食べられるという、チャンスを大切にしたいと・・・・ 一回一回の食事を 最新 バックナンバー 2002年畑便り 2001年畑便り 2000年畑便り |
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