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畑便り 2000年 |
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青い霧がたなびく山の里野より 私達がおかげさまで縁あって、大津伊香立、日野下迫、にて 自然農への歩みをはじめて はや一年の巡りを迎えとしています。 自然農とは、自然界の生命が巡る中で、その調和を保ちながら 私達の生きる糧となる食料を栽培し、恩恵として自然の恵みを いただくことだと私は思います。 私達は、農薬は使いません。 化学肥料も使いません。 畑は耕しません。 (できるだけ多くの生命を大切にするために。) 何も確かな技術があるわけでもなく、ただ自然の力に委ねて こんな未熟な知識と経験でも、おかげ様でなんとか、一年の野菜の 命を全うさせることができそうです。 そしてまだまだ準備も不十分で、気候にも充分対応できてはいない のですが、畑は少しづつ再び春夏野菜の命の舞台に移ってゆきます。 まわりの草々と共に 自然界に生きる生き物は、普通採り過ぎるということはしない、 次の時の巡りのために、絶妙なバランス感覚をもっていると思います。 むしろ、知 あるものの方が、不幸にもその事に無頓着で、気づかない 私は畑の中に身を置いて、実は私が生かされているのだ、ということに気がつき ました。 こんな未熟な私達をささえて下さった方々に心から感謝いたします。 ありがとうございます。 自然農の歩みは、実にゆっくりで本当に少しづつですが、その営みは 確実に豊かになってゆきます。 どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。 自然農との出逢いと目覚め ニルギリナチュラルファーム 私達は、畑を耕しません。 それは、私達が今おかれている環境や身体の諸問題をも解き放つ大きな カギになるかも知れないと思うからです。 多くの事を望み過ぎなければ、耕さなくとも、お米や野菜はおいしく 育っていってくれます。むしろ年々豊かにさえなってゆきます。 草が、虫が、ミミズが、もぐらさえも、その営みに協力的になってくれます。 耕すことによって、その生命の営みや巡りは壊されます。 だから肥料がいります。多くの肥料を入れれば多くの野菜が収穫できます。 でもそれは一時的なもので、私達のまわりの環境にもいろいな問題を引き 起こすかも知れません。 琵琶湖の富栄養化の一つの原因ともいわれています。 米や野菜にとって必要な環境さえ整えば、牛や鳥のフンでなくとも、 草や虫やミミズの生命の営みで充分なのです。 肥料や農薬は使わなく てもいいのです。すべて、自然と田畑の中に用意されているのです。 私達はあまりに急いで、多くを望み過ぎていたのかも知れません。 自然農の巡りは、私達人間の身体や住環境も、健やかに導いてくれるは ずです。 それは健やかな心をもたらす基礎ではないのでしようか、 だから私達は、畑を耕しません。 また生あるものは、その近くで、その時期、収穫できるものを食するこ とが体にも良いといわれてます。 私達は旅をした時、その土地の郷土 料理が その土地の人々の生活に、生きづいているものであることに気 付きます。その味は、決して他の土地で作れるものでないことも知って います。だから私達はこの自然農の恵みを、できれば近くの方々にお届 けしたいと思っています。 私達の営みは、とても小さな営みで、まだまだ未熟でもありますが、 やがて一年の巡りを迎えようとしています。 そんな私達の営みに賛同していただき、支えてくださる方を探していま す。そんな方々と一緒に、この自然農の田畑を育んでゆきたいと思って います。次の世代への橋渡しとしても、よろしくご協力下さい。 最新 バックナンバー 2002年畑便り 2001年畑便り 2000年畑便り |
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