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畑便り

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畑便り 2003/12

ありがとうございます。
この12月、冬至を2日前にして、ハッピーバレー農園に今年初雪が降り
ました。
積もってゆく雪を測ると手のひらがすっぽりとかくれるくらいの雪でした。 
抜き取って、少しも手が濡れていません。
さらさらとした湿り気のない雪でした。
とても冷たいけれど清かな感触でした。
  
農に携わってから、雪は私に全てをあきらめさせ、ある種の心の平安さえ
もたらしてくれます。『人生とは、何かを計画しているときに起きてしまう
別の出来事のこと』と言った人がいます。
大きな自然の力を前に人は己の無力さを知ります。私達が農にいかに長け
ようとも緑の葉一枚生み出すことはできないのです。 『どんな植物も何
かの力を持っている。もしその力を得たければ、心を静かにして近づいて
いくこと』アラスカ、クリンギットインディアンの薬草を摘むおばあさん
の言葉だそうです。






翌日、ぬけるような青空が一瞬広がりました。地上に、屋根に、木々に、
積もった雪の白さと対照に、遠くに向かって少しずつ淡く霞んでゆく空の
青がとてもさわやかでした。平屋の家は空を奪わないよさがあると、つく
づく思いました。
私の幼い頃の家の周りの空もこんな風だったように思います。今、物は豊
かになったのかも知れないけれど、失った物も多い。 この長い不況で私は
物も欲も失ったけれど、少しずつ大切な何かを取り戻しているような気
がします。 大きな自然の力に生かしめられる己を知って人は謙虚になり
ます。 「地球上のあらゆるものはつながっていて、何ひとつ関係性のな
いものはない。」ダライ・ラマ(14世)
神(自然)と人と大地の調和はそんな心からきっと生まれてくるのでしよう。
  




      この一年ありがとうございました。
        この地球に
生きとし生けるものすべてが幸せでありますように。



畑便り2003/12

いつもありがとうございます。
周りのお百姓さんの畑では暖冬のせいか、大根や白菜が生き急いでいるかのように大
きく生長し、もう頭立ちをし始めているものもあります。
私達の自然農園では、粘土団子で蒔いた冬野菜の芽が夏の枯れ草の間からゆっくりと、
生長をし続けているところです。
従って私達は、まるでインディアンやアイヌの人々と同じような目をもって、
採集もします。 そしてこの地に自生するキイチゴの実や三つ葉を見つけました。で
も、先人の教えに従って、私達だけが自然の恵みを採りすぎぬよう心配りをしてお届
けします。そうすることにより、自然はまた次の恵みをもたらしてくれるはずです。





サトイモ
ぬめりに薬用効果がある
サトイモは土の中の病菌から身を守るために多くの薬効成分がふくまれている。
ガラクタン(ガン、ボケ予防)、ホモゲンチギン酸(ガン予防)、植物繊維、ビタミ
ンB1(疲労回復)、B2、マンナンなど(血液中のコレステロールの抑制、新陳代謝
の促進、肥満防止)、また、カリウムを多く含み、高血圧、脳卒中、イライラを防止
し、身体バランスを整える。さらに、腎機能を高め、糖尿病を予防するなど多くの薬
効がある。ぬめりの部分に多くの薬効成分がふくまれているが、暑く皮むきをしたり、
塩ゆでしてぬめりを除去すると薬効成分が逃げてしまう。皮つきのまま下ゆでしてか
ら外皮をとると、ツルンとむきやすいうえ、薬効成分を逃がさずに食べられる。(家
庭菜園の不耕紀栽培:水口文夫・著)
   



畑便り2003・10

いつもありがとうございます。
一日の寒暖の差が激しく畑の野菜達も少々困ったようすです。
おまけに、このところの晴天続きで冬野菜の生長も止まり気味、虫の食欲だけは止ま
りません。しっかりと一雨欲しいところです。
でも、この機会を利用して、今年は少し早めのさつまいもの収穫としました。
長雨の続いた夏でしたから、少し不安でしたが早生の“紅あずま”はまずまずのでき
でした。秋の味覚をお楽しみ下さい。

周りの田んぼはほとんど稲刈りが終わっています。今年はやはり、6割くらいだそう
です。つまり、この辺りで一反例年10俵取られているところが、6俵。
この内農協へ納めて、後自家の飯米を残すと・・・
私達が、いつも買っているお米がない!と言うことになります。
この、危機感を痛切に感じて来年は米作りをしっかりとしたいと思います。
地球を信じて!

      


バジル 葉を一枚添えるだけでもぐーんと料理が引き立つすごいハーブです。
でも切ったり、水にぬれたままだと黒く変色するうえ、乾燥すると香りが消えてしま
うので保存が難しいハーブです。ペーストにするという手もありますが、
オイル漬けにしては、いかがでしようか。水気を完全にふき、オリーブオイルに漬け
て冷蔵庫で保存します。オイルに香りが移り、葉もオイルも、サラダやパスタやマリ
ネに使えます。常温ではオイルの中でバジルにかびが生えたりするので、くれぐれも
注意。早めに使いきりましよう。
太陽の光をいっぱいにあびて、自然の中でしっかり育ったニルギリのバジルは
花穂を付けてきました。寒さに弱いバジルはもう、次の巡りの準備をしています。
  



畑便り2003/10/15

シェーカー村のハーブ
セイジ、タイム、ローズマリー、これにパセリが加わればサイモンとガーファンクル
が歌った、『スカボロフェアー』のハーブがそろいます。
1960年〜1970年にかけてのアメリカ、人間が自然を破壊し、その結果
自分たちも破壊されていることに気づいた人達が、自然に帰ろうとハーブを植えたり
自然と共に暮らし始めました。この詩が流行ったのもこのころです。
そして、今も時代にも、エイズ患者の多くが共通して語っている言葉は意味深いもの
です。「免疫を弱めないように、気をつけ、ハーブを取り入れた生活
をしています。」 シェーカーの残したシンプルで自然な生き方が見直され、
ハーブの力が見直されています。

※ シェーカー教団 (18〜20世紀)
マザー・アン・リーを始祖。
100人単位でファミリーをつくり共同生活、人権や男女間の完全な平等。
基本的に時給自足の生活を送る。
レーニンは地球上で唯一成功した、コミューンであると讃えた。

     ♪♪ニルギリに美味しい粒胡椒もあります。
              100グラム ¥700 インド直送 ♪〜



ハーブのレシピ
 ハーブはタイム、ローズマリー、セイジ、あればマージョラムも使用します。
 材料のひき肉は、豚赤身。好みで合びきでもよいです。それとハーブのみじん切り(セイジは多めにしたほうがおいしい)と塩、黒胡椒だけ。全部を手で、よく交ぜ合わせたら、30分くらいねかせて味をなじませます。フライパンにサラダ油をひいて、小さく丸めて焼きますが、一つ焼いてみてハーブの味が足りなければ足します。形はお好みで。焦げないように色よく焼きましょう。
 ソーセージ肉を他の料理に使うときは、塩とハーブをやや多めにします。
基本のハーブソーセージ

[材料]
豚赤身ひき肉・・・・・200g
塩・・・・・・・・・・・小さじ1/2
黒胡椒・・・・・・・・・・少々
みじん切りのハーブ
  タイム
  ローズマリー
  セイジ
  マージョラム
  ・・・・・合わせて約大さじ2

[作り方]
1.みじん切りのハーブ(セイジを多めがよい)をひき肉に入れ、塩、胡椒を加えよく混ぜる(これが基本の生地)。
2.30分くらいおいて味をなじませてから、小さく丸め、フライパンで焼く。
*試しに1個だけ焼いてみて、味、香りが足らないようなら、ハーブを足してください。


畑便り2003/8

2003年夏・・・何がなんだかわからないまま、せっかく植えた夏野菜(ゴーヤ、
ズッキーニ)も育ちきらないうちに、もう畑の中では秋の気配がいっぱいです。虫の
声も聞こえてきました。
なんだか、複雑な気持ちです。

えごま・・・・シソの葉に似ていますが、α―リノレン酸をふくみいろいろな体質改
善効果が、期待されます。キムチや焼き肉を包んだり、2〜3日塩漬け
にして、ごはんのともに。

ヘチマ・・・誰から聞いたのか。「ヘチマの若いの、美味しいんだよ」と言う声で、
今年はヘチマを植えました。化粧水や咳止め、タワシに利用するしか知らなかったあ
のヘチマです。半信半疑、若いヘチマを採り食べてみました。
意外!うん。いける!って感じです。
浅漬け、油炒め等でどうぞ!

Ps  オリーブオイルでイタリアトマトとヘチマを炒め、塩 コショウで味付けして
いただいても、美味しかったです。
食べ方、ご存じの方お知らせください。





初めての台風。2003/8

お待たせしました。
今回、やっとトマトをお届けできることができました。
春、トマトの種を蒔き、苗がたくさん出来た頃、今年は喜んでもらえるかなぁと苗の
生長を見ながら・・・それでも万が一のため少しの購入苗を用意して植えたのですが、
春先からの雨続きのせいか、果実はできてもなかなか赤くならず、熟して赤くなれば、
カラスにつつかれるか、尻腐れ病と言う状態でほぼ全滅、やっと手種のトマト達が、
実り始めたところへ台風10号、トマトや瓜の手が半分くらい倒れてしまいました。
この時期の台風、天変地異とまではいかなくとも、天候不順の中、やっと苗の力強い
生長を感じはじめた時だけに、かなりの痛手です。農にたずさわって以来の初めての
大きな台風の後始末。小屋や家屋の屋根の修理 倒れた野菜たちの手当等に、追われ
ている日々です。
滋賀県はこう言う天災が比較的少なく、そう言うことに対する危機感覚が希薄な県民
であると、私は頭で理解してわかっていたように思っていたのですが、実際そのとお
りだと実感し反省しています。
先日、親戚の「今年はあかんやろー」との声に、『食と農』言うものが人々の生活感
の中から薄れていっていることを直感しました。
その人の言葉「今年はあかんやろー」と言う言葉の中に私の経済に対する心配や思い
やり?は感じられても、『凶作』と言う現実にもかかわらず自分たちが生きてゆくう
えでもっとも大切な、食に対する思いや不安は、感じられなかったからです。私もこ
の農にたずさわらなかったら、こんなこと気づかずにいたのかもしれません。それが、
今大半の日本の人のありようなのでしようね。
日本は、自然に恵まれた国ですから。そんなわけで、台風で痛んだ野菜達の負担や荷
を軽くすることもあって、トマトもまだ青いものも少し採りました。
雨風で痛んだものあります。申し訳ありませんが、悪いところは、取り除きご利用い
ただければ、幸いです。

ニルギリ ハッピーバレー農園 
     Natural balance for the earth






2003/8

やっと、夏らしい夏って感じです。
ここの一週間で、かぼちゃ、へちま、うりのツルが、ぐーんと伸びました。
あちこちで、ピンポン玉位の小さな実をつけています。
トマトは、青くて、大きいのはたくさんなっているのですが、なかなか赤くなっては、
くれません。病気も出てきています。(尻腐れ病・・・急激な過湿、過乾でおこります。)
先々週お届けした、山野草は「いのこずち」でした。
秋になって、野山を歩くと衣服にいっぱい種がつくアレです。
いかがでしたでしょうか。
夕顔・・・かんぴょうの原料、薄皮をむき茹でると淡いエメラルドグリーンがため息
のでる美しさ。お刺身のように、わさび醤油で! かんかけ、煮物、薄だし煮 、み
そ汁の具 などに。
ローズマリー・・・すっきりした香りは脳の血流をよくし、記憶力や集中力を高める
といわれます。 物忘れしやすいと、思ったときに枝をたおって香りをかぐと効果的
とか・・・?
葉は、肉や魚料理、シチュー 等の煮込み 料理に。
バルサミコソースなどとともに。じやがいも料理にもおすすめ。
尚 来週の配達は、誠に勝手ながら8月15日 金曜に、変更させていただきます。
よろしくお願い致します。





2003・7(赤い惑星の月の年・宇宙の月18日)

久しぶりのお便りになりました。
このところ連日の雨です。 雨の量に関しては、今年は本当に梅雨らしい気候だそう
です。雨は天の涙と聞きました。 きっと天が、多くの涙を流さなければならない状
況なのかもしれません。 
でも、例年に比べ日照量が随分少ないためか、夏野菜の生育はゆっくりです。
今年は田植えの時期を少し遅らせたところが多かったと聞きます。
きっと、それで良かったのだと思います。 今までがあまりに早すぎたように思いま
すから。
ニルギリハッピーバレー農園の野菜の成長は、自然にまかせています。茄子やキュウ
リも少しずつはお届け出来ると思いますが、もう少しお待ち下さいね。
夏野菜の多くは、身体を冷やすといいますから、私達もこの気候だと、あまり採らな
い方が健康にもいいのかも知れません。自然の生物はきっと知っているのだと思いま
す。気候が進むのに歩調を合わせる必要があることを。





この新春の便りで『13の月の暦』のこと、少しお伝えしたと思います。
この暦に注意をそそぐようになって、もう一年になります。 少しずつ自然のリズム
にとけ込んでいっているのでしようか。 いろんな事が今までと違った感覚で受け入
れられるように思います。今まで私達は、知らず知らずのうちに、人為的に決められ
たリズムの中で生きてきたような気がします。せかされるように、先へ先へと、そし
て気付けば三次元的な物の成果のみに、目をとらわれがちな自分がありました。 
『いま』 『ここ』 という瞬間で揺れ動いているのが、本当の自分であるというこ
とに、気づかずに。 そして、真実も進む路も、決して一つではないと言うことに、
気づかずに。
この7月26日(グレゴリオ歴)に13の月の暦では新年を迎えます。太陽の南中時
刻の変動を期に『白いスペクトルの魔法使いの年』になります。 少し長い名前の年
ですが、おもしろいでしよう。 興味のある方はご連絡下さい。 
そして私達が皆様に野菜をお届けし始めてから、4年目に入りました。 
こんな天気が続く中でも、私達が取り組む自然農という路に、少しずつですが、明る
い光のようなものが見えてきたところです。
今まで、本当に未熟な私達を支え続けくださってありがとうございます。 
今後ともよろしくお願い致します。
自然のリズムと調和し、〔あらゆる命と共に生きる時間〕に立ち返り、平和な
時間を生きたいと思います。



2003・5

いつもありがとうございます。
花を咲かせたり、新芽が勢いよく、出てきたり、ニルギリハッピーバレー農園、
二年目のハーブ達が、最近にわかに、にぎやかになって来ました。

今回のハーブ、チャービル(白い花の咲いている物)、オレガノ、香菜(コリアンダ
ー)、ルッコラ、セージ、パセリ、グリーンマスタード、せり、三つ葉、いずれもサ
ラダ等に、生食できます、香りに好みがあると思いますが、いろいろお試し下さい。
料理によっては、なくてはならない物になると思います。


セージ・・・学名に『救う』の意味があり
「長生きしたければ五月にセージを食べなさい。」ということわざがあります。
抗酸化作用があり、老化防止が期待できます。


2003/5

ありがとうございます。
今年もやはり、気候の移り変わりが変なのでしょうか?。
突然に暑い日があると思えば、寒くなったりして、例年に比べてずいぶん
気温も低く、日照時間も少ないと聞きます。
昨年10月までの雨不足、そして厳しい寒さの冬などで
野菜も通常どおりには育ってはくれませんでした。
早春、急いでいろいろ種をまいたのですが、やはり気温の上下が激し
すぎるのか、アブラナも間引く間もなく頭立ちしてしまうものが多いのです。
知り合いの蜂蜜屋さんも、トチもレンゲも花に蜜が少ないのか、ハチが働いても、蜜
が採集出来ない日が、昨年から続いていて例年の三割位の生産だ、そうです。ある意
味で自然まかせの物を扱い、いつも自然を肌で感じている人々はここのところの、気
候の異変にすくなからず、不安を感じています。
そんな中でも、昨年11月初めに種をおろした豆類が、厳しい冬を越えて
半年、今やっと収穫できるようになってきました。でも例年のような勢いは
ないように思います。
タケノコ、ワラビ に続いて今度は、豆ばかりと言うことになりますが、
旬のものを旬に、と言うことを生活の基礎として、それでも収穫は一時のことですの
で、保存できるものは、冷凍などして保存いただけたら、と思います。
これからの季節、レタス等は痛みがちになります。私達も扱いには充分気を付けてお
りますが、お届け後、袋から取り出し、水につけ、痛んでいるところを、
取り除き、冷蔵していただければ、幸いです。
よろしくお願い致します。
何かお気付きの点がありましたら、ご連絡くださいませ。

     ニルギリ ハッピーバレー農園 Natural balance for the earth
                TEL&FAX 0748(53)2251
                ホームページ http://www.t-craft.com/nilgiris




2003/5

ニルギリハッピーバレー農園 今は種まきのシーズンです。
私達の取り組んでいるのは自然農です。
natural=organicと言うのが、一般的な理解ですが、”自然農”と”有機栽培”の違
いは、なかなか理解してもらうのが、難しいのです。
organicというのは人間の立場からは確かに「良い農法」のように思えます。
でもそれはあくまでも、人間だけのエゴの上に立った考え方のように思います。
地球上の生物の命は全てつながっています。「そもそもそういうサークルから逸脱し
た生物が人間である。」との説もあるぐらいですが、地球の命の営みのつながりから
完全に出てしまっては、人間はこの地球で生きてゆくことはできません。それが地球
上の命の営みの連鎖です。
人間として好都合のように考え行動し発展してきた文明が、他の生物をないがしろに
することになり、滅ぼし、結局自らをも滅ぼすことにつながってしまう、愚かさに気
付き、人間が乱した地球を捨てて、宇宙で生きることを考えるのではなく、行き過ぎ
た文明を根本から考え直して、人間がこの地球で生きるための農法 と言えばいいの
でしようか。
人が人を思う有機農法、人が地球を思う自然農法、
大地が生んだ植物、人の命を育んでくれた食物の種を、人の手で粘土に包んで大地に
返します。
そして、新しい自然を、自然が創作するのを待ちます。
この種の粘土団子は多くの命のロマンを育みます。
















今90歳の自然農の創始者は、砂漠に種子を入れた粘土団子を蒔いて、砂漠の緑化を
少しずつ実現しています。砂漠は過去に文明が発展した痕跡です。
こんな説明で解ってもらえるでしょうか?!
人間が人間の為にし過ぎてきたことを、今私のいるここから、あれもしなくてもいい、
これもしなくていい、と

お願いがあります。私達のお届けした野菜を料理するとき、できれば種の採れるもの
は、捨てずに残して、洗って乾かして、お返しいただけるとありがたいのですが。可
能な限りで結構です。
その種は私達の自然農園をさらに豊かにしてくれますし、砂漠の緑化にも役立ってく
れると思います。






  1854年、ネイティブ・アメリカンのドウワミン族長シアトルが、
  アメリカ大統領に出した手紙があります。


水のささやきは私の父の父の声です。川は我々の兄弟であり、我々の渇きを癒してく
れます。川は我々のカーヌを運び、我々の子供たちを養います。もし、我々のこの土
地をあなた方に譲るとするなら、その時あなた方は、川とは我々の、そしてあなた方
の兄弟であり、どの兄弟にも示すその親切を川にも示めさなければならぬということ
を、かならず思い出してください。
白い人の死者は星の間を歩き始めると、生まれ故郷を忘れます。我々の死者は決して
この美しい大地を忘れることがありません。なぜならそれは、赤き人々の母だからで
す。我々は大地の一部であり、大地は我々の一部です。香り高き花は我々の姉妹であ
り、鹿や馬や大きな鷲は我々の兄弟です。
岩場の山頂、野原の露、ポニーの温かい体、そして人間みな、一つの同じ家族に属し
ています。
あなた方はご自分の子供たちに、足の下の大地は我々の祖先たちの遺骨の灰であるこ
とを教えなければなりません。彼らが大地を尊ぶためです。子供たちに、地球は我々
の親族の命、すなわち、大地は我々の母である、ということをあなた方の子供たちに
教えてやってください。大地にふりかかることは、大地の子らの上に降りかかります。
地上に唾を吐くことは、自分自身に唾をはくことです。我々は知っています。大地は
人に帰属せず、人は大地に帰属する、ということを。血が一つの家族を結ぶように、
そのように結びあっていることを。

                                            〈訳・押田成人〉


2003/4

いつもありがとうございます。
ニルギリ農園では、冬野菜の命が終わろうとして次の世代への引き継ぎが、
おこなわれています。菜種科の花はあちこちで、満開です。
ネギも、ねぎ坊主を付けてきました。こうなると根本で切って新しい芽を出して、薬
味、浮き実に利用くらいです。
と言うわけで、今回ネギが多いのですが、軟らかいと思われる所をお使い下さい。ア
サツキは、酢みそ和え(貝類とよくあう)、さっと茹でて3センチ位に切り、醤油を
かけただけでも、美味。

Ni家の鳥の酒蒸し鍋
鶏肉(胸肉)に塩、コショウをしておく。 
土鍋に、酒を3カップ入れ、2/3位まで煮詰める。
鶏肉を入れ、上にネギのぶつ切りをたくさんのせ、蓋をして、中火で10分位煮る。
 柚子の粉と三つ葉か、セリをのせて、出来上がり。
 日本酒は、日本のすばらしい調味料です。カモ肉、豚肉でもおいしいです。

                 ニルギリハッピーバレー農園
 


2003・4

ありがとうございます。
昨年の4月10日には、タケノコが50本採れていました。
今年は、先週ではまだ顔も、見せてくれませんでした。ほんの少し2〜3センチ頭を
出したものは、先の部分を、サルが先に採っていました。
サルも美味しい物は知っています。
今週は、サルより少し賢くなり、まだまだ隠れているタケノコを掘ることが、できました。
初物です。
皮のまま茹でて香りをお楽しみ下さい。

ノビル・・・野生のねぎ
洗ってから薄皮をむき、ひげ根を取って、生のまま味噌をつけて食べたり、軽く焼い
て食べる。ぴりっとした辛みとニラのような臭いがあっておいしい。また若葉はさっ
と湯通しして、和え物、おひたし、ぬた、などにする。
      
お届けしたノビルは、大澤邸の庭に自生しているものです。


                    ニルギリハッピーバレー農園


2003/4


いつもありがとうございます。
ニルギリ農園では、冬野菜の命が終わろうとして次の世代への引き継ぎが、
おこなわれています。菜種科の花はあちこちで、満開です。
ネギも、ねぎ坊主を付けてきました。こうなると根本で切って新しい芽を出して、薬
味、浮き実に利用くらいです。
と言うわけで、今回ネギが多いのですが、軟らかいと思われる所をお使い下さい。ア
サツキは、酢みそ和え(貝類とよくあう)、さっと茹でて3センチ位に切り、醤油を
かけただけでも、美味。

Ni家の鳥の酒蒸し鍋
鶏肉(胸肉)に塩、コショウをしておく。 
土鍋に、酒を3カップ入れ、2/3位まで煮詰める。
鶏肉を入れ、上にネギのぶつ切りをたくさんのせ、蓋をして、中火で10分位煮る。
柚子の粉と三つ葉か、セリをのせて、出来上がり。
日本酒は、日本のすばらしい調味料です。カモ肉、豚肉でもおいしいです。

                 ニルギリハッピーバレー農園


2003/3



顔をなでる風が、羽のようにふぁーと感じられるようなりました。
風の中には、大地の匂いが混ざっています。
命をいっせいに、吹き返したように、畑は一度に、にぎやかになり
多くの山野草が、見られます。

スイバ・・・懐かしい方もおられると思います。私達も子供の頃この草を生のままか
んで、すっぱい味に顔をしかめた記憶くらいです。
そして今は、この自然な酸味が心地よくさえ感じられるのです。

食べ方
    おひたし(ごまあえ 酢みそあえ )、サラダ、汁の実、
    少し加熱すると、軸のあかみが、さらにあざやかになります。
    卵とじ(かるくゆでたスイバをみじん切り、塩味をきかせて卵とじ
    に子供にも喜ばれる。)

* シュウ酸を多く含むので多食は禁物。

2003/3



いつもありがとうございます。
お彼岸に入り、寒さもここまでと・・・・
でもなかなか暖かな日はつづいてはくれません。
光線はまぶしいくらい辺りをてらしています。
そんな中で、ふきのとうやヨモギの若葉をみつけることができました。
つくし、もでています。でも今年はみんな小さいように感じます。
寒さがきびしかったせいでしようか? 
それでも、負けずに季節を感じとつて、ちゃくちゃくと、なにか行動を
初めているようです。
周りの雑草たちもどんどん大きくなってきています。
でも、人間が好んで食べる野菜は、柔らかいものに品種改良されている
事が多いためか、ひ弱で、きびしい、自然環境ではなかなか育っていっては
くれません。
菜の花などに、種類がかたよってしまいがちです。
この地の自然との折り合いの中で、いろんな種類の物を見つけていくことが、
自然農を営む私達の今後の課題です。もう少しのご猶予をください。

袋の先をむすんだ菜の花は、軸は堅いため、花さきだけをご利用ください。

                    ニルギリハッピーバレー農園

2003/2

いつもありがとうございます。
昨秋、知人から『この冬は雪が多いよ、柚子の実が内側に
なっているから』と聞いた時は私も信じられなかったのですが、
暖冬との予想は見事にはずれ、一月に入って、こちらでは週のうち
半分が、雪だったように思います。
自然は知っていたのですね。 
そんなわけで、野菜の生長は一時ほとんど止まって、お届けできる
野菜の品数も少なく、申し訳ありません。
今年は山野草や保存食の勉強も、もう少し深くとすすめています。
そんな中、昨秋山で見つけたフキをニルギリの畑に移してみました。
寒い冬を乗り越え根付いてくれたのでしよう“ふきのとう”が顔を
出してくれました。  
春の香りを感じていただければ幸いです。





2003/1

昨年の中頃『13の月の暦』という暦を、親しい友人が届けてくれました。
それは、この暦を使うことで、一人一人の人間が本来、生まれながらに持つ生物時間を取り戻
して、地球や、地球上の、生物圏全体のリズムと同調し、相互につながりあいながら生活する
事になり、全ての命あるものの平和につながるというものです。
太陽と月の周期に基づいた幾つかの数字のリズムが組合わさって、一見とても
ムズカシソーなのですが、わたしは自然農を初めて以来、自然の命との、もっと
深い対話の必要性を感じていたので、この暦が古代マヤ歴のハアブ歴(農耕歴)も、もとにし
て作られたものであること、なにか特定の宗教性を持つものでないこと、そして(あらゆる命
と共に生きる時間)を過ごすためのものであること、等々、偶然とは思えないほど自然農のあ
り方と共鳴するものがあることを感じ、この自然のリズムに身をゆだねてみようと思いました。
自然農の創始者、福岡正信氏の『現代人の不幸は時計を持った時から始まった』との話も頭に
よぎりました。この仕合わせな道の先に「幸いあれ」です。
皆様に少しだけご協力いただきたいことがあります。それは、配達のリズムを
ひと月4週28日のリズムにさせていただくということだけなのですが、よろしくお願い致し
ます。(月一回の方は四週間に一回ということになります。)

 自然農の心は、テレビドラマ「北の国から(遺言)」のなかで田中邦衛が語
 てくれました。  『自然からちょうだいする』 そして自然に対しても
 謙虚に慎ましく生きること、それ以外にはきっと何もないのだと思います。






13の月の暦
太陽の周りを回る地球軌道の尺度で、グレオリオ歴の7月26日から翌年の7月25日までの
365日の太陽銀河年です。
ひと月は、完全な四週間の28日で成り立ち、それぞれの月は全て日曜日から始まり土曜日で
終わります。
一年は、52週間、13ヶ月の364日と、『時間をはずした日』曜日のない1日です。
1日は、地球が1自転することでもたらされる、地球に生きる命にとって共通のリズムです。
私達人間は時計を発明してから、1日をさらに24時間、分、秒、と言うようにどんどん細分
化して計る習慣をつけましたが、この暦で扱う最小単位は、地球の1自転である『1日』です。
地球は一年365日かけて太陽の周りを一週し、その間に月は地球の周りを約13週します。
これは太陽系での固有リズムです。地球を太陽系の一部としてとらえ、地球に生きる私達人間
の心と身体に大きな影響を与える周期をもとにして、一年13ヶ月の暦は作られています。
一年の始まりはマヤ歴のハアブ歴の年始に準拠していて、南中時刻の変化が関係しているので
はないかという説もあります。焚書などのマヤ歴の抹殺によって残念ながらその理由はわから
ないままです。
今はグレオリオ歴で新年なのですが、この暦によると一年の中頃ということになりますね。
時もまた回って、巡り、そして続いているのですね。

『13の月の暦ガイドブック(アルマナック発行)24ページより転載』 






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