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畑便り2005/12 この一年ありがとうございました。 今年は春に木々の花が多く咲き、秋の森の実りも多かったのでしようか。里の 柿もたくさん実をつけていました。今頃、例年ならとっくに鳥達により、実も なくなっているのですが、まだ沢山残っていました。 数日前の大雪の前日、カラスの大群が、この柿を全て食べ尽くしてゆきました。 「あっ」と言う間の出来事でした。 カラス達はこの大雪を予感していたのでしよう。 12月としては五十数年ぶりの大雪だとか。そう言えば私たちが子供の頃の冬 は、雪も多かったように思います。 長い不況のおかげ?で少し自然が戻ってきたのでしようか。それとも・・・ もしそうならば、私達は甘んじてこの経済的な貧しさ? をもっと受け入れて いたいと思う。 自然を壊してまでの発展は必要ではない。 私はそう思います。 誰か森の住人が語っていました。 『どうぞ街の人々にも気づいて欲しい。 私達が子孫に残すものは、お金や財 産ではない、美しい森や川や海、この豊かな自然だと言うことを。』と 来る年も自然に幸いあれと願います。 そして皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 2006年もよろしく。 ニルギリ ハッピーバレー農園 Natural balance for the earth TEL&FAX 0748(53)2251 http://www.t-craft.com/nilgiris 畑便り2005・10 いつもありがとうございます。 10月も半ばを過ぎ、今は秋冬ものの野菜の種蒔きや準備の期間も、ほぼ終わ りに近づき、種まきも、あと豆類や春先の端境期の野菜を残すだけとなりました。 この冬半年間の野菜の成果は、8月の末からほんの一ヶ月余りの期間、 この時期の種蒔きにかかるため、一雨、一雨緊張した時期が続きました。 春の種蒔きもそうですが、春の場合は日が長くなって行きますし、気温も少し ずつ上がりますから、失敗しても、蒔き直しがききますが、今この時期は『秋 のつるべおとし』と言いますように日も短くなって行きますし、気温もどんどん 下がって行きますので取り返しのつかないことが多いのです。 かといって早蒔きし過ぎても良い成果は得られません。 近代科学の発達と、人口の増加等と共に、人類が自然に及ぼす影響が大きく なってきています。そんな中で、農に携わっている私たちは、日々の糧となる 食料を得るために、どこまで自然に立ち入ることが許されるのだろうか、と言う 事をいつも考えてしまいます。自然の営みを知ること、そうしないと人間はどこ までも横着になってしまう生き物ですから。 私たちがめざすのは、自然自足 (じねんじそく)の農です。そしてできるかぎり自然に対して非暴力でありたい。 自然自足の農とは自然の営みがもたらす恵みで日々の糧を満たすことです。 当然、野草をどう生かすかと言うことが問われます。 一番理想的で理にかなって いるのは種子を粘土団子で蒔くと言う福岡正信様の手法でしょう。 これを 私たちは何度となく試しています。 この方法は数年先か数十年先に成果を 少しずつ表してくるのでしよう。 『種は自らが、その発芽時期を知っている。』自然に任せる方法が一番なので しようが、まだまだ五年の未熟な私たちの自然農園では、今の糧をうるためには、 まだそうは言っておれません。 一つ、一つ、一雨、一雨、ていねいに向かって行くしかないのです。 できるだけ、自然の営みに逆らわないよう。 あけぼの草 ていねいに作り ♪ いただきま〜す。♪ 今年はお陰様でサツマイモが大収穫となりそうです。 今半分ほどの収穫を 終えました。今年はツルをさしただけで、除草もいっさいなにもせず、自然に 任せて、一株に1キログラムほど収穫することができました。 昨年はイノシシにほとんどもっていかれたのですが、食料難の時を救ったので 今年はきっと返してくれたのでしよう。 少しずつ土の中の状態も豊かになっているように感じます。 自然の営みに感謝です。 と言う訳で今年はたぶん毎回サツマイモが届くと 思います。 ていねいにいただく 医食同源 ごちそうさま。 ニルギリ ハッピーバレー農園 Natural balance for the earth TEL&FAX 0748(53)2251 畑便り 2005・9 景気回復や、構造改革が叫ばれ、随分長い時間が過ぎているように思います。 本当に大切なことは、為政者の眼には見えなくなるのかも知れません。 郵政民営化が何もかも解決してくれるとでも言うように、二者択一的な錯覚を 民に印象づけるような選挙が行われようとしています。 「どうか冷静な一票を」と願わずにはいられません。 生きると言う事の充実感は、決して経済だけで解決できるものではありません よネ! 選択肢はいくつもあるんだと思うのですが・・・・・・ 私は、自然自足(じねんじそく)の農を中心とした暮らしを立てようとして、経済 的な壁にぶつかってはいますが、日々とても充実しています。 そしてこの春、小貫雅男さんの『森と湖を結ぶ菜園家族』と言う本にめぐり あって、この滋賀、日野の地に根づこうとしている自分の生活のあり方に、 支えを頂いたような安堵感を覚えました。 「ダウン・シフティング」と言う考え方を知りました。 オーストラリア・ラトロープ大学教授の杉本良夫さんが紹介されています。 『下方移動』と言う意味だそうですが、自発的に仕事の量を減らし、自分の自由 時間を増やすと言う考え方です。家庭や地域社会で過ごす時間を大切にします。 収入や地位は下がりますが、幸福の物差しを、お金から自分の時間に変えて、 生活を充実させるということです。 オーストラリアで過去十年間に、ダウンシフティングした人は、30才以上で4人に 1人もいるといいます。デンマークでは共働きが一般的で、かって日本と同じ少子化 問題を抱えていましたが、この考え方でそれを克服しています。またひとり当たりの 労働時間の減少によって、ワークシェアリングがスムーズにおこなわれています。 所得水準はEU の中でも低いのですが、生活満足度は最も高いのです。 童話の『モモ』の世界をみる思いがします。 本当に民営化だけが、この閉塞した世の中を活性化する道なのでしようか・・・ 最後に御存知の方も多いかと思いますが、ピート・シーガーの『虹の民』と言う 歌を紹介します。 虹の民 頭の上の一つの空 岸を洗う一つの海 青くて丸い一つの地球 それだけで充分 この地球が好きだから 私の虹の民に もう一度教えてあげよう 破滅がすぐそこまで来ていると ある人達は ダチョウのように 頭を砂の上に突こんで 現実から目を背けようとする 粘土細工の理想で 金儲けで凝り固まった手を ほぐせると信じている人たちもいる てっとり早い方法を選ぶ人たちもいる 毒とか 爆弾とか その人たちは 自分には それが必要だと思っている しかし 気にいらない者を みんな殺すわけにはいかないだろう 本当の自由は そう簡単には手に入らない 全ての小さな子どもたちに告げなさい 全ての母親と父親たちにも 今が 私たちに与えられるものを 共有することのできる 最後の機会だと 引用、参考文献 「私は生きていく」 (2004年度 小貫ゼミ卒業作品集) 『虹の民』 ピート シーガー 畑便り 2005/7 土用に入り暑い日が続いています。 ニルギリハッピーバレー農園も自然農の野菜をお届けし始めてから、まる五年 が過ぎました。 相変わらずの品薄が続いています。 農を中心とした生活をめざしながらも、農で暮らしを立てていくことの難しさを 痛感しています。 高い理想を持って農に携わりながらも、幾多の先人達が経済優先の農へ転換せ ざるを得ない状況に追い込まれる事情もよく理解できるようになりました。 今年は自然農の夏野菜にとって、厳しい立ち上がりになりました。この冬の 冷え込みのせいか、春に地温がなかなか上がらない状態が続き、昼夜の激しい 温度差のなかで、苗がなかなか生長しませんでした。 五月に入って、晴天続きでの水不足。六月11日に梅雨入りはしたものの豪雨 のような雨。露地野菜達にとっては、やさしい雨ではありませんでした。 山野の植物、タムシバ等の木はいずれも例年よりも多く花が咲き乱れました。 これは植物が何かを予感して、子孫を残そうしているのだと植物に詳しい知人が 教えてくれました。このところの世界的な異常気象で、天候の予測も難しいと 聞きます。 自然界に何らかでかかわっておられる人々は「おかしい!」「?」 と感じておられるようです。 ハウスものは順調のようです。 スーパーには季節に関係なくりっぱな野菜達が、欠品もなく山のように毎日並 んでいます。でもこれらの野菜達は自然の力ではなく、ほとんど『科学』の力で、 限りある資源をふんだんに使って育っているのだと言うことを、知っていて ほしいと思います。 夕顔 まるはの会で先日こんなことを教えてもらいました。 『どこにでもあるような植物が多くあること。多様性と変化にとんでいると、 つねに全体としてバランスを保とうとする。それが良い自然です。 でも今はひとつだけに構いすぎて、何でもスッキリきれいにし過ぎて、 関連生物を全滅させてしまう。 もっと自然に生かされている自覚を、例えばホタルだけではない、どの虫も 生命体として美しい。』 『ほんのスプーン一杯の土の中にもバクテリアも含めると一億から二億の 生物が居ます。私達が土や自然といかに接するか、人間が科学の進歩と 機械という力を得て以来、増え続けている人口等も含めて考えると、自然に およぼすその影響力はきわめて大きいものがあります。』 日野小学校の校庭に、いつ誰が置いたのかは不明なのですが、高さ1メートル ほどもある石灰岩の自然石に、こんな文字が書かれています。 『どうぶつさん、しょくぶつさん、ありがたう。』 私達は自然に対してもっと謙虚でありたい。 まだまだ未熟な私達にご理解とご協力をいただき、おつき合いしていただいて ありがとうございます。きっと「食」と言うものを通して、何か私達の思いと通じる 思いをお持ちいただいていることと思います。 本当に感謝しています。 ニルギリハッピーバレー農園の品不足はまだまだ続きそうですが、 後五年もすれば・・・・・・ 自然自足(じねんじそく)の農をめざしてゆっくりと歩いてゆきたいと思います。 今後ともよろしくお願い致します。 畑便り 2005/5 いつもありがとうございます。 いつも畑便りをと思いつつ、野菜の収穫と梱包に追われてしまっています。 畑の季節の移り変わり、周りの様子、野菜のこと、野菜のレシピ、野草の話 「まるはの会」で歩いて見た木々や植物、昆虫や動物、そして山や川のこと等、 今、私達の周りで起こっているいろんな事をお伝えできれば・・・・と思って いるのですが。 ごめんなさい! 竹の子の季節がぼちぼち終わり、えんどう豆(スナック、仏国大莢)が採れる ようになってきました。ウド、ワラビは昨年比べて、雨が少ないせいか少ない ように思います。フキ、三つ葉は5年の経験で有る場所がわかります。 初夏の新緑の中ウグイスの声をききながら、なんとなく何処からかサルが見て いるような、気配を感じながら畑仕事をしているこの頃です。 お送りした野菜の一番上のツル状の葉『サルとりいばら』は、葉を柏餅のよう に餅をはさんで『いばら餅』等に利用します。 今の時期のミントは柔らく香りもやさしいです。ミントティーもおすすめ。気分が すっきりホッとします。 季節の移ろいを野の菜の香りからも感じとって頂ければ幸いです。 畑便り2005/1 明けましておめでとうございます。 2005年は、真っ白な年明けとなりました。 昨年暮れからの大雪の前、我が自然農園ではサルの一群が、大根、ネギ、人参、 カブ シイタケ 等の全てを食べ尽くし、走り去りました。 自然児の彼等は、私達より一足早く、この雪を予測していたのでしよう。 そんなわけで、ニルギリハッピーバレー農園の野菜不足は続きますが、宜しく ご了承下さい。 雪の中のエンドウ 我が家では一月に味噌の仕込みをします。味噌をスタートに、フキノトウ採り 春の山菜、四月の竹の子、五月のさんしょう、六月の梅干し、そして四季の果 実ジヤム 漬け物、保存食、等々で一年が過ぎてゆきます。 また、今年も四季折々に美味しいものが、頂けますように、 金田理恵さんの「ぜんまい屋のはがき」に 『箸よりを重い物は持ったことがない 飯よりも重いことは考えられない。』 と言う一文がありました。そんな風に、 自然に感謝し、祈りながらこの一年を過ごせたらと思います。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 ニルギリ ハッピーバレー農園 Natural balance for the earth TEL&FAX 0748(53)2251 明けましておめでとうございます。 今年もどうぞ宜しくお願い申しあげます。 新年早々私達は、日の出前、新雪を踏みながら40分ほど歩き、アルバイトに 出かけました。 最初は頬に当たるに風も冷たく、足もとも危なく でも、歩いているうちに、だんだんと身体の中が目覚めていくのがわかります。 辺りもだんだんと明るくなり初め、新しい年の夜明けです。 遅刻はしたものの、アルバイト先に着く頃には少し汗ばみ、心地よい新年のス タートです。 こんな風に私達二人は、相変わらず笑われそうな、あきれられそうな日々を送っ て、おかげさまで元気です。 畑便りでもお知らせしたように、ここしばらくはサルやイノシシ、鹿、うさぎ、 ヒヨドリ、等といかに共存するか、頭を悩ましながら、自然農を営むことにな るのでしようか。 サルやイノシシ、鹿、うさぎ、ヒヨドリ、等に対しても穏やかな気持ちが持て ますようにと、そしてこの地球に生きとし生けるものすべてが幸せであります ようにと、・・・・・ また一度ニルギリ農園へお越し下さい。自然の中でいろんなこと、語りあいた いものです。 熱いお茶でも飲んで心と身体を暖めながら。 お待ちしております。 〒529?1644滋賀県蒲生郡日野町内池447 ニルギリ ハッピーバレー農園 Natural balance for the earth 竹内滋 広子 TEL&FAX 0748(53)2251 |
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