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「陶板時計の制作」 〜2003年 八日市北小学校で思ったこと 2003 1/28〜

 



1週間前に作るための注意点の説明をしに八日市北小学校に行った。

注意点の説明、去年は黒板に書いただけやったけど、
ことしはプリントして図解して全員にくばった。

 ○細かすぎるデザインは無理
 ○使える色は8色だけ、単純化しよう
 ○楽しくおおらかに、針が見やすいように

今日は昼から陶板時計の制作の本番。
2クラス62人に2時間で作ってもらう。
6年1組32人はぼくひとり、2組はカミさんとスタッフのK君の2名で指導。

うまくいきました。去年の経験が物を云った。

事前説明が功を奏してみんな時計として使える、
作りやすいデザインを用意してくれてましたから→指導がラクでした。

やっぱりふだんの器つくりとは異なるメニューですから、やるたびに賢くなりますね。
指導のポイント、運搬のノウハウ、子供たちへのうまい伝えかた方・・・場数ですね。

プロとアマチュアの違いは場数のちがい。
これぼくの持論です。
場数をふめば格段に進歩する。

大きい進歩が自覚できる体験はとても楽しい。
今日はとても楽しく指導ができた。

ところがこの「場数を踏む」ってことに大きな落とし穴が・・・





絵を描く友だちの髪が目に入らないよう持ってるトコ

☆反省した点はというと

みんなにやって見せるために、手近な男子生徒の時計を
「君のんちょっと、やってイイ?」とことわったら、
なんとなくたじろいではいたんやけど、あいまいにうなずいてくれたんで、
彼の陶板を借りてすこしだけ色を塗り、竹串でリンカクを入れて見せた、
彼のデザイン画のとうりに。

こういう手順でやればウマく行くと、ごく1部分に色化粧土を塗り、
竹串でリンカクを入れる『際立たせ方』をやって見せた。

それでみんなよく理解してくれて手が動き始めたんやけど・・・
しばらくして先生から

「この子が計画した色とちがう色やから・・・と云うてるんですけど・・・」と声が。

それでぼくのやったところ消去して、裏表を返してやり直せるようにはしたんですが・
・・あとで聞くところではその男子、ぼくがやったあとで涙ぐんでたと云うんですね。
 
猛反省しました。
    
おととしから今年で3回目のとりくみ。

ぼくにとっては陶板時計の制作指導という『仕事』です。
場数を踏んでどんどん賢くなってきました。

でも教室にいるひとりひとりの12才の少女、少年にとっては
『1回だけ経験する卒業のカタチ』やったんや・・・

全部を『完全に』自分でやる。それを『卒業の記念』とする。

そこまで願ってくれる子供達がいるんや・・・
そこまで思いをこめてくれる子供もいるんや・・・

   あなたたちの『思い』知りました・・・
   みんなみんなの陶板時計、
   みんなちがってみんないい。

  

 

 

 

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