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染作品ができるまで | |
A0 デザイン
当然ですが、作る作品のデザインはすべて「オリジナル」です。 まずスケッチをして(抽象柄は頭に浮かんだイメージを紙に描いて) 少しずつデフォルメしていきます。 A1.下描き ガラスをはめた机の下から光を当てて図案を描いた紙を置き、その上に麻の布を置き、6Bの鉛筆でなぞっていきます。鉛筆の跡は染めていく過程でほとんど消えます。周囲に散らばっているのは布を押さえるための文鎮です。 |
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A2.ろう置き 布に大きな「しんし 」(両端に針の出た竹の棒)を張り、図案に沿って「ろう」を置いていきます。私はろうを電気天ぷら鍋を使って溶かしています。時々ネコが邪魔をしてくれます。コラッ! |
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A3.色合わせ 染料(反応性染料)を合わせて出したい色を出します。注文で色指定のある時はなるべく忠実に、自分の作品の時はテキトーに! |
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A4.染め1回目 張り木で布をくわえ、部屋(8畳2間)の端から端まで張り、ろうを置いていない部分を染めます。 |
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A5.ろう置き2回目 1回目の染めが乾いたら、2回目のろうを置きます。作品によってはこれを何回も繰り返します。つまり場所により、色がどんどん重なっていきます。ですから初めに緑色に染めてしまうとすべてに緑色が重なるのでその後どんなに色を足しても赤い色にはならないということです。 |
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A6.ろう落とし(アイロン) 染めが終わったらろうを落とします。溶剤で洗う前に新聞紙の間に染め布 をはさみ、アイロンを当てて、大まかなろうを取っておきます。 |
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A7.ろう落とし(溶剤) 風通しの良い屋外で染め布を溶剤につけてろうを落とします。溶剤を新しいものにとり変えて2回以上繰り返し、完全にろう分を落とすようにします。 |
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A8.反応剤につける 溶剤の成分が飛んだら、反応剤につけます。付け残しのないようにしっかりすり込み、1時間くらい置きます。 |
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A9.水洗い 反応剤と余分な染料を落とすために、色が出なくなるまで水洗いとお湯洗いをします。完全に色が出なくなったら色落ち防止液に10分くらいつけます。その後20秒くらい脱水機にかけてから、まだ濡れているうちに高温のアイロンをかけて乾かします。そうすると麻の持っている特性により、糊などをつけないでもパリッと仕上がります。 |
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ろうを使わない染色の場合
布を張り木でくわえて部屋に張り、刷毛で引き染めをします。乾いたらAと同様に8以降の工程をします。(写真のようなストールの場合 は最後のアイロンがけはナシ)
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